数値計画&売上シナリオ


事業計画で重要な要素の一つが数値計算だ。どの程度の規模のビジネスを考えているのか、数字を出せば明確になる。重要なのは複数のケースを想定しているかどうかだ。

下記の2つの図を用意したが、伝えたいことはどちらも同じで、

・最悪のケース
・ベースケース
・最良のケース

という3つのシナリオを示している。

重要なのは「最悪のケース」だ。事業計画を書く場合、どうしても楽観的な予測・希望的観測が入りがちで、上手くいかない場合やリスクをあまり考慮していない計画になりがちだ。しかし、往々にして事業は思い通りにはいかない。

そうした場合、どこまで「悪い」シナリオを検討できているかで、その事業が許容できるリスクが明確になる。簡単にいうと「最悪のケースでどこまで耐えられるか」ということだ。事業というのは継続性が重視される。

どんなに素晴らしい計画でも、最初の躓きで継続できなくなってしまっては、やり直しようもない。よって、「最悪のケース」を想定して事業がどの程度先まで続けられるかを明確にしておきたい。

例えば、1年間は最悪ケースでも事業が継続できるとすれば、その1年間は事業戦略の見直しや製品の作り直しなどに挑戦できる。製品の作り直しに3カ月かかるとして、その期間に耐えられるかどうかを事前にシミュレートしておくべきである。

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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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