魂と出会う旅(14)


『出雲はいつも雨 ~出雲大社訪問~』

広島から車を飛ばして約4時間。
出雲大社に到着。

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生涯3回目の出雲
不思議なことに、出雲大社に来るときはいつも雨。
今回も当然のように雨に見舞われる。

雨には浄化作用があるというが、ここまで
雨が重なると何か意味を感じざるを得ない。
何なんだろう。

広島を出てから雪の影響で到着が大幅に遅れて
拝殿でのご祈祷の受付時間がすでに終わってしまっている。

仕方がないので、拝殿の外から通常どおりの
参拝だけを済ますことに。

拝殿の前にある出雲の象徴であるしめ縄の前で
まず一礼。

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次に本殿の方に移動して、人もまばらになった
本殿の前でお参りをして、祝詞を挙げる。

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その後、関西に向かって走り出したところで気づく。

出雲は
「二礼4拍手一礼」
が正式な作法だったことを。

心の中で非礼をお詫びする。
もしかしたら、これまでの二礼2拍手一礼で
拝んでいたかもしれない。。。

だから雨なのか。

妙に腑に落ちた瞬間だった。

ちなみに二礼4拍手一礼するのは
ここだけではなく、八幡様の総本山である
宇佐神社や、新潟の彌彦神社なども同じ作法だ。

そういえば、伊勢神宮などは2拍手の文化だが、
実際に神官の方が大祭などで行う儀式の際には
8拍手で神儀を行っている。

少し調べて見ると、昔はたくさん拍手をしていたようだが、
明治政府による統制がかかって2拍手に統一されたらしい。

出雲のスタイルは次のとおり。

「一拝」で深いお辞儀、「一祈念」ではお願い事をする。
「二礼四拍手一拝」では、二度深いお辞儀をし、
拍手を四度うち、最後に深いお辞儀をする。
普通の神社は拍手が2回ですが、出雲大社では4回。
4回手を合わせるので、”しあわせを呼ぶ”とも言われている。
古来の日本人はもっと拍手をうってお参りしていて、
出雲大社にはその古い伝統が残っているとのこと。

出雲は大国主の尊が天照大御神に対して、国譲りを
行い、人間界の統治を天照に譲る代わりに、この出雲の地
を死界として統治することを任された場所。

その意味で四の意味を幸せの「し」ではなく、
死界の「死」だとする説もある。

どちらなんだろうか。

ゲゲゲの鬼太郎の里である
境港が近くにあるのも偶然には
思えない。
きっと何かがあるのだろう。

神話や逸話には、事実とその後の後世の方が
自分たちの都合によって変えた部分が混在している。
すべてが嘘や作りものであれば、簡単に見破れるのだが、
99%の真実の中に嘘が1%入ってしまっていると
ほとんど見破ることは不可能だ。

神話の世界だけではなく、実際の現実世界の中でも
こうしたことがたくさんあるように思う。
特にマスメディアなどは、こうした捏造が横行している
きがしていならない。

真実は何であるのか、
それを感じられる心と意識を持っていたい。

そんなことを感じながら、雪の中を軍神の郷を目指して
突っ走る。

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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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