事業プロトタイプとトライアル


今日は事業プロトタイプとトライアルについて
お伝えしたい。

事業計画を作成する段階では、
他社事例や前例などからいろいろな参考数値を引用し、
そこから数字を組み上げていくことがよくある。

ただしどのような事例であっても、
まったく同じ条件でビジネスを行うことはない。
参考値はあくまで参考であって、そのままその事例を
当てはめることはできない。
初めて事業計画を作成する人にとっては、
とてもイメージすることが難しいことだろう。

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また全く新しい新規ビジネスでマーケットも
顕在化していないステージの場合には、
事業計画の数字を組み上げるなど
雲を掴むような話に思えるだろう。

こうした場合に有効な手段が、
「事業プロトタイプ」の構築だ。

事業プロトタイプとは、
自分が考えている事業のフィージビリティについて
検証できる事業のテストモデルのことである。

これから行おうと考えている事業について、
どのような形でテストを実施すべきか考え、
実際にその事業をテストフィールドで実行する。
その結果は絵に書いた餅ではなく、
すでに実証済で重みのある経験データとなるのだ。
その経験値に裏付けされた与件条件はとても説得力がある。
また実際に事業を進める上での自信にも繋がるだろう。

自分の事業内容をきちんと理解した上で
効果的な事業プロトタイプを設計し、
実際にトライアルを行ってみる。

そこから学んだ様々な経験値を
事業計画の中にしっかり盛り込むことで、
よりリアルで説得力のあるプランを
作ることができるようになる。

大切なことは、プロトタイプモデルをどれだけ
現実の事業に近い形で構築できるかということにある。
ここはアイデアの出しどころなので、
是非いろいろと考えていただきたい。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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