あるべき姿とギャップ認識


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昨日は、壁を乗り越えるためには、まずその壁を
きちんと認識することが大切だということについて
お伝えしました。
今日はこの点について、もう少し踏み込んで説明したいと
思います。

経営コンサルティングの現場では、

「あるべき姿をきちんと認識すること」

に時間を割きます。

あるべき姿とは、すべての制約条件を外した場合に得られる
理想の姿のことです。

たいていの場合、人はお金や時間、人間関係など様々な制約条件
の中で生きていますから、どうしてもその制約条件の中でいろいろな
解決策や戦略を考えることに慣れています。

ただ、実際にある壁を突破する場合には、この制約条件が実は大きな
障害となってしまうことが少なくありません。
そこで、一旦この制約条件を脇において、ゼロベースで考えた場合
どのような結果や姿が理想なのかを定義してみるわけです。

こうすることで、本来自分が求めているものが何であるのかを
改めてきちんと認識することが可能となります。

このあるべき姿を認識する上で大切なこと、それは「本質的」で
あるかどうかということです。

たとえばダイエットをしたいという一つのあるべき姿を掲げたと
します。やせた後の体重45kgの自分をあるべき姿として
掲げるのも良いかと思いますが、その背景にある別の目的が
ないかどうかをきちんと考えることが大切です。

本当はやせることが目的ではないのかもしれません。

やせる=美しくなる=もてる=素敵な彼氏・彼女ができる=理想的な結婚

というようなロジックでつながるのであれば、やせるというのは
理想的な結婚をするための「一つの手段」であって、目的ではありません。

逆に健康上の理由で、やせることが一つの大きな目的になっている場合などは
●●kgになるという目標はあるべき姿として妥当であるといえます。

究極的には、あるべき姿として「これが正しい」という明確なルールは
ありません。ただ、このあるべき姿=理想の目標が本質的でないと、
仮に様々な努力をして目の前の壁を突破しても、すぐに次の新たな壁が
生まれたり、壁を突破したらそこには何も無かったということになって
しまうでしょう。

自分が乗り越えたいとい思っている壁の先にある姿をきちんと見据える
ことにまずは神経を集中してみましょう。

徹底的に考え抜いて、自分の目指す「あるべき姿」が表現できたら、
次に今の状態を冷静に分析してみます。

現在の自分の状態はどんな状態なのか
そして、今、自分が使える資産は何なのか洗い出します。

・時間はどの程度使えるのか
・予算はどの程度用意できるのか
・誰に協力してもらえるのか
・今もっているもので利用できるものはあるか
・これから学習したり練習することで得られるものはあるか

この今の自分のリアルな姿とあるべき姿のギャップ、これが
実は突破する「壁」の正体でもあります。

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あ、ギャップ違いですね。。。すいません。
 
 
「自分の今を知り、先にある目指すべき姿を知ること。」
 
 
突破力を発揮する上で、このギャップ認識=壁を定義することが
とても大切な要素になります。

この認識が終わった段階で、今までまとめたことを冷静な目で
見つめてみてください。

心を落ち着けて。

本当にその壁を突破して、あるべき姿になりたいかどうか、
自分に問いかけてみましょう。

素直な心で問いかけて、その答えがYESであれば、
是非、その壁を突破すると「決意」してください。

この「決意」は、壁を突破するための、大切な儀式であり
これから始まる突破の戦いへ向けた基礎エネルギーとなります。

壁を定義し、突破するという決意ができたら、準備完了です!

来週から具体的な突破力を発揮するための8つのツールについて
ご説明したいと思います!

本日もお読みいただき、ありがとうございます!

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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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