Powers Of Ten


先日も書きましたが、私たちが知るうる最も小さな原子の構成物質である
素粒子のミクロ(極微)の世界から、太陽系、銀河系を超えて広がる広大な宇宙空間、
マクロ(極大)の世界まで、そのきわめて広い範囲の中で私たちが普段五感で
感じ取っているのはごく限られた狭い範囲のものでしかありません。

超ミクロ、超マクロの世界を実際に体で感じ取ることは不可能ですが、
様々な図や映像を用いてその大きさ(小ささ)を理解することはできます。
実際には、瞑想などである層につながると、これらの感覚では理解できない
様々な層に対してアクセスすることができるようになります。

「Powers Of Ten」という世界的に有名な映像をご存知でしょうか?
芝生に横たわる一人の青年の体から、それを10倍、10倍とズームアップしていき、
地表から宇宙、太陽系から銀河系へと宇宙全体にまで映像が広がっていく画像です。
先日ご紹介したニコンのHPもPOTと同様のコンセプトで作成されています。

そしてマクロの極まで達した後は、
今度は逆に10分の1、10分の1とズームインしていき、
元の青年の画像に戻った後は、細胞から分子、原子とミクロの極へと向かいます。

宇宙の果て、10の25乗メートルの超マクロの世界から
原子、素量子レベルの10のマイナス16乗メートルの超ミクロの世界まで、
その差10の41乗となります。
数字で書くと以下の通りです。

100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000倍

頭で考えるのと、実際に表記してみるのとでは受ける感覚が異なると思います。

ミクロの世界からマクロの世界までを俯瞰して最も興味深い点は、
これまでも度々書いてきたように、スケール(大きさ)は変われども、
すべての世界が共通の法則性で貫かれているということです。

宇宙の三大基本原則、共生、循環、フラクタル(自己相似形)、
この三つの法則が、超ミクロ、超マクロの極端な世界では
より明確な形となって現われています。

  共生 ・・・ 中心部と周辺部がふたつでひとつのものを形作っている
  循環 ・・・ 中心部の周りを周辺部が回転し続けている
  フラクタル ・・・ 原子モデル、太陽系、銀河系、すべてが相似形

宇宙と原子、極端に大きさの違うものが同じ形(構造)を持つというのは不思議ですが、
これが宇宙の神秘であり“真理”なのでしょうね。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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