今日は事業プロトタイプとトライアルについて
お伝えしたい。
事業計画を作成する段階では、
他社事例や前例などからいろいろな参考数値を引用し、
そこから数字を組み上げていくことがよくある。
ただしどのような事例であっても、
まったく同じ条件でビジネスを行うことはない。
参考値はあくまで参考であって、そのままその事例を
当てはめることはできない。
初めて事業計画を作成する人にとっては、
とてもイメージすることが難しいことだろう。
また全く新しい新規ビジネスでマーケットも
顕在化していないステージの場合には、
事業計画の数字を組み上げるなど
雲を掴むような話に思えるだろう。
こうした場合に有効な手段が、
「事業プロトタイプ」の構築だ。
事業プロトタイプとは、
自分が考えている事業のフィージビリティについて
検証できる事業のテストモデルのことである。
これから行おうと考えている事業について、
どのような形でテストを実施すべきか考え、
実際にその事業をテストフィールドで実行する。
その結果は絵に書いた餅ではなく、
すでに実証済で重みのある経験データとなるのだ。
その経験値に裏付けされた与件条件はとても説得力がある。
また実際に事業を進める上での自信にも繋がるだろう。
自分の事業内容をきちんと理解した上で
効果的な事業プロトタイプを設計し、
実際にトライアルを行ってみる。
そこから学んだ様々な経験値を
事業計画の中にしっかり盛り込むことで、
よりリアルで説得力のあるプランを
作ることができるようになる。
大切なことは、プロトタイプモデルをどれだけ
現実の事業に近い形で構築できるかということにある。
ここはアイデアの出しどころなので、
是非いろいろと考えていただきたい。
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