自分の市場を探すということ


世の中には実にたくさんの市場がある。
それぞれの市場の中にはたくさんの業種があり
自由に選択が可能だ。

市場分析

起業においては、なるべく多くの選択肢から
自分にあった市場や業種を選ぶのがいい。
狭い範囲で勝負するよりも、大きな可能性の
中から選ぶことで、より成功確率を上げることが
できるからだ。

ではどのようにして、その可能性を広げるのか。

それは様々な機会を利用して実現できる。
様々な機会とは、
「勤務の中」で、「副業」で、「学校」などだ。

学ぶべきことは、独立の目的やジャンル、
経験などによって当然異なってくる。
しかしまずは自分がやりたい仕事を具体化し、
その実現のために今自分に不足していることは何かという視点で、
学習テーマを抽出するのだ。
また自分では「これが足りない」と思っても、
実はそれだけではないということもあり得るだろう。
そのため、周囲からアドバイスを受けることも必要だ。
知人や友人にいろいろと相談をする中で、
客観的な視点から自分に足りないものを洗い出してみると良い。

「足りないもの」が分かったら、
次はそれをどう獲得するかが問題となる。

まず最初に、「勤務の中で学ぶ」。

よく、仕事場は最良の学校といわれる。
実践的な情報が飛び交い、何より仕事ができなければ
許されない環境であるから、納得のいく話だろう。
学びたい事柄が業界の専門的な知識やハウツーであれば、
やはりその業種の企業に就職・転職して学ぶのが一番の近道といえる。
一方で業界知識はあっても経営ノウハウに自信がないのであれば、
現在の勤務先より小規模の企業に転職し、
できる限りトップに近いポジションで仕事を経験するという方法が得策だ。
起業するまでに時間的な余裕があるのであれば、
こうした観点で就職・転職活動をするのも一つ手である。

次に「副業で学ぶ」。

昨今では手当カットが行われるなど十分な保障ができない事情あり、
正面から副業を禁止する企業が減ってきている。
そこで独立したい業種の知識やハウツーなどを、
副業を通じて学ぶというわけだ。
中でもネットを活用したビジネスは、
時間と空間を制限されないために副業に適した業態だとされている。
つまり会社という器に属することで一定収入が保証されている中、
いろいろなテストを実施するわけだ。
今は週末起業フォーラムなど休暇や隙間時間を活かした
ビジネス交流も盛んに行われているので、
そうした場に出向いて情報収集を行うのも良いだろう。

そして「学校で学ぶ」方法。

ひと口に「学校」と言っても、
大学院や大学、専門学校、短期セミナー、通信教育など
その種類は多様である。
そのため、テーマや自分のレベル、
費用、期間、独立に対する支援策などを考慮して、
自分にとって最適な入学先を選択することが大切だ。

その他に短時間・低予算で学びたいという条件を付加するならば、
俄然として有力な学習方法になるのが
書籍や情報誌、Webサイトなどの活用である。
現在ではインターネット上でMBA資格などを取れるような、
e-learning講座もある。
比較検討した上で、今の自分に最適な学習方法を選択する必要があるだろう。

ここでは代表的な学び方を紹介したが、
いずれの方法を選ぶ場合でも、
独立に向けて足りないものを獲得するという視点で
無駄のない学習に取り組むことが肝要である。

限られた時間の中で、優位な立ち位置を獲得するためにも
是非自分にあった市場と業種を選んでほしい。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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