起業をするとしばらくの間は家族に
多くの負担を強いることになる。
仕事のために家族を犠牲にするのは
ナンセンスなことだが、
事業を立ち上げるためには一定期間
仕事に集中する時間が必要なことは
事実だ。
起業する方にとって、家族の存在は、
物心両面で大きな支えとなる。
独立を考える人が男性でも女性でも、
あるいは年輩者でも若者でも、
第一に家族のことを考えるべきだ。
家族がいるのなら、必ずその意向を告げて
あらかじめ了解を得ておくことが大切。
特に既婚者など生活・生計を共にする相手がいる場合は、
独立の目的や内容を十分説明したうえで、
それが家族の生活にどう影響するのかを
一緒に検討してみるといい。
・収入は増えるのか減るのか?
・収入や支出のタイミングはどう変わるのか?
・家族と過ごす時間は増えるのか減るのか?
・住む場所にも影響するのか?
・家の中のレイアウトは?
・家事や育児、親の面倒は?
など。
どれもが、両者にとって理想的な答えになるのは難しいことである。
しかし「良い点・悪い点」を互いが理解したうえでチャレンジした方が、
後でトラブルになる可能性も少ない。
大切なのは一度で説得しようなどと思わず、
じっくりと話し合ってみることである。
またその事業に、家族と一緒に取り組んでみるという
考え方もあるだろう。
いずれにしても、独立後に苦しくなった時、
物心両面、特に精神的において最も頼りにできる支援者は、
やはり家族なのだから。
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