事業アイデアを生み出すコツ


「事業アイデアなんて自分にはとても思いつかない」

などと、安易に取り組みを放棄してはいないだろうか?

なぜなら同業者と同じような事業内容でも良いとして
準備を進めてしまうと、後々辛い状況になりかねないからだ。

これから始める事業に特別な魅力がなければ、
いずれは価格を下げて競争するか、
尋常ではない営業努力をするかしかなくなってしまう。

一方、小規模の事業者にとって
価格競争を強いられることは苦しく、
また収益力の低下はそのまま事業の質の低下に
結び付いてしまうだろう。

また、人海戦術による営業展開も難しいものだ。
とはいえ人件費的な支出を増やすことは、
経営を危険にさらす可能性すらある。

そのため事業規模が小さいほど、独自の魅力を築き、
それを市場にアピールして競争相手を退けるほうが
堅実な考え方だといえるのである。

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最初から完璧なアイデアである必要はない
では、どうやってアイデアを見つけるのか。

自分が考えている事業やそれに近い事業を実際に見て、
「こうすれば、もっとよくなる」という思いが浮かぶか。
もし思い浮かべば、それがアイデアのもととなる。

その時の「こうすれば」は、
商品やサービスなど事業者が消費者に提供する
「財」そのものに対してでも良いし、
提供する「方法」についてでも構わない。

よく見かける商品というのは、支持されているからこそ
頻繁に見かけるわけである。
そのため、よく見る販売・提供方法もまた同じことだ。

最初から全てを否定するのではなく、
「財」または「方法」のどちらかをより良いものにするだけでも、
立派な事業アイデアになる。

もちろん両方とも良いアイデアであれば、
それはそれで強力だろう。
しかしその半面で、新し過ぎるものには
リスクもあることも忘れてはいけない。

事業にとって大切なことは、継続できること。
新しすぎれば、ブームで終わってしまうリスクが
あることも充分頭に入れておこう。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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