起業の成功確率を上げるために必要なこと


今日は、ドリームゲートさんにおじゃまして、今年の1月から実施
されたドリームゲートファクトリーの反省会と今後の方針について
いろいろと話し合いをしました。

ドリームゲートファクトリーとは、ユニークなビジネスアイデアを持つ
起業準備者や初期起業層と、そのビジネスのプロデュース力に長けている
専門家が一緒にチームを組み、勝てるビジネスプランを開発するプログラムです。
専門分野ごとに支援チームを設け、徹底したビジネスプランのブラッシュアップを行い、
事業のスタートダッシュと成功確度を高めることができる仕組みになっています。

ドリームゲートファクトリー

この1月から3月までの約2ヶ月間でいろいろな議論を交わしながら、それぞれの
事業プランを形にしていったのですが、次のタームの募集を開始する前に更なる
DGファクトリーのクオリティアップを目指すために、チームオーナーが集まって
いろいろと意見交換をしました。

約2時間半に渡り色々とお話ししたのですが、そのなかで起業する際に
何が必要かという話になり、これから起業される方にもとても参考になると
思いますので、こちらでシェアしておきたいと思います。

まずドリームゲートの松谷代表の仮説では、起業に失敗しない大きな要素の
一つとして「潤沢な資金があるかどうか」を挙げられていました。
実際、今ドリームゲートさんで2600社を超える企業にアンケート調査を
行い、利益が上がっている企業とそうではない企業との間に何の違いがあるのかを
探っています。
その中で明確な差異として出てきたのが、「資金の潤沢さ」だということです。

たしかに潤沢な資金があれば、自分のアイデアを形にするスピードも早く、
また様々な経営施策を打つ際にもお金の心配をせずチャレンジすることが
できます。どんなに良いアイデアがあっても、そのアイデアを打つ弾が
なければ前にすすめることができません。
創業の段階でできるだけ多くの資金を持っていること、これは確かに
起業の成功確度を高めるひとつの大切な要素ではないかと思います。

それ以外に大切なこと、それは事業に対する経営者の強い想いです。
何のためにその事業を自分はやっているのか、そこに明確な理由が
なければ、経営者として苦しい壁にぶつかった時に簡単に
あきらめてしまいます。
私もコンサルをしていて、まだまだ打つ手がたくさんあるにも関わらず、
すぐにあきらめて降参してしまう経営者をこれまでたくさん見てきました。
すぐにあきらめずに、次の一手を考えて即行動できる人が、最後には
勝者として残っているかもしれません。

起業する際に、ずば抜けたアイデアや、優秀なスタッフや同士を集めることは
至難の技です。
そうした時に頼りになるのは、結局の所、お金の裏付けと精神的支柱しかありません。

これ以外にも様々な要素があるのですが、それは次回ドリームゲートファクトリーの
募集が開始された段階でまたみなさんにお伝えしていきたいと思います。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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