THE MANZAI


昨晩THE MANZAIの決勝がフジテレビで放映された。

昨年までM-1という漫才の日本一を決める大会が
開催されていたが、昨年で幕を閉じてしまったため
新たな漫才日本一を決める場として、昔のブランド
を今年復活させたのだ。
先週行われた抽選会の様子を少し見たのだが、ちょっと
準備不足の感が否めなかった。漫才コンビの応募者数も
1500組程度とM-1と比較すると1/3程度になってしまって
いる。事前告知があまりされていなかったこともあるのか
もしれないが、あまり期待はできないように思っていた。

ところが実際の映像を見てみると、かなりのハイレベル。
M-1のときには毎年同じようなコンビが決勝進出するように
なってしまっていて、毎年の風物詩感こそあるものの、
なんかマンネリ化した冷めた感じがあった。

今回、THE MANZAIで出てきたメンバーはかなりレベルが高く
新しい風がやってきたという感じがする。
優勝したのはM-1覇者のパンクブーブーであったが、正直
決勝に出た4組の実力差はほとんどなく、評価も甲乙
つけがたいものであった。
実際、審査員票ではパンクの優勝となったが、国民投票では
1位がナイツ、2位がHI-HIだった。
ナイツの後半の盛り上がり間もすごいものがあったし、HI-HI
は知名度の低さにをものともせずに、会場との一体感を醸成する
高いポテンシャルが感じられた。決勝では残念ながら一票も
獲得できなかったが、国民投票ではりっぱな2位、しかもトップ
と一ポイントという成績。きっとこの二人はこの1年で大きく
ブレイクすることだろう。

単なる審査員による票だけでなく、国民を審査に参加させる
方法とルールが大変面白いと感じた。ここまでやったのであれば
携帯による参加だけでなく、デジタル放送をフルに活用して
テレビリモコンのボタンによって投票できる仕組みを加えれば
より投票に参加する人が増えるだろう。

審査員票と国民票の間に乖離があったこと、それが
今回あからさまに表現されてしまった。
きっとこのような仕組みを政治で使っても同じような
ことが起こるのではないだろうか、そんなことをふと
考えてしまった。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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