今日も一冊の本を紹介したい。
世の中で騒がれている「社会企業家」のトップランナーを
走っている小暮真久さんが書かれた本である。
“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド
「20円」で世界をつなぐ仕事
一般に社会事業というと、日本ではボランティアと同様の認識がなされ、
それらを担う組織もNPOや「非営利組織」と呼ばれるケースが一般的だ。
こうした団体の認知度は以前と比較してずいぶん広がってきているが、
それでも活動内容を誤解をされたり、自ら進んでこうした業界に飛び込む
人間はまだまだ少ない状況にある。
(興味を持っている学生層は着実に増加しているが。)
また、社会事業家に対するイメージも、清貧の生活を受け入れ、
薄給でも社会への貢献を第一に考える人々というものが一般的だと思う。
確かに、社会事業=ボランティアという認識は間違いはない。
しかし、それに当てはまらない組織も存在している。
実際米国ではたくさんのそうした団体が公のために活動をしており、
大きな団体の給与は大企業のそれと比べても遜色の無い水準になっていたりする。
社会事業がきちんとしたビジネスモデルのひとつとして認知され、
社会的な認知度を高めることの必要性を小暮氏は強く説いている。
この本の中で、世界の食の不均衡の解消を目指す
NPO法人「TABLE FOR TWO International(TFT)」
の事務局長である小暮氏は、本当の意味で永続できる社会事業とは
何かについて真摯に考え、その実践方法について、
自らの経験を踏まえながら具体的に記述されている。
TFTの活動は、私たちが想像する一般的なNPOとは一線を画すもので、
必要な人々に無理なく必要なものを届ける仕組みをとことん考え抜き、
その仕組みにたくさんの人が共感し協力しているモデルを実現している。
単にボランティアで寄付を募ってそれを恵まれない子供たちに分配するという
従来型のモデルではなく、寄付する側にも相応のメリットがきちんと感じられる
仕組みがあって、かつ参加するにあたって無理の無いモデルであることから、
今後末永く続く期待を高く抱くことができる点が高く評価できる。
どんなに良いことであっても、それが一時的であっては、
結果として不幸を招くことになりかねないことを充分理解したうえで、
皆がハッピーになる仕組みを作っている点が素晴らしい。
また、こうした事業を立ち上げるにあたって必要なことは、
資本ではないということが良くわかる。
(お金が無いからできないというのはいいわけに過ぎない)
彼も書いているが、大切なのは本当にそれを成し遂げたいという
熱い「想い」と、それを実現するための仕組み&仲間作りだ。
やりたいことがあるのであれば、情熱をもってチャレンジしようという
意気込みが書籍全体から伝わってくる。
まさに可能性は自分次第でいくらでも広がるということだ。
人と世界をつなぐ仕事をされている方を見ると、大変嬉しい
気持ちになる。世の中を変えるためには、こうした強い想いをもって、
共感が得られる活動をし続けることが大切だということを学ばされた。
私は人はこの世に生まれてきたからには、それぞれがまっとう
すべき役割があると考えている。
自分にはそんな力は無いと思っている方は、単に自分の思考のわな
にはまっているだけであって、自己イメージをもっと高めて本来持っている
ポテンシャルを充分に発揮することによって、もっともっと大きなパワーを
発揮して成果を生み出せるはずだ。
そうした想いがどんどん実現したら、きっと世界はもっといい方向に
大きく変わっていくことだろう。
<今日の記録>
RUN:30km(今月累計360km・今年累計690km)
体重:80.9kg
体脂肪率:18.9%
取得カロリー:+1500
消費カロリー:▲5000
合計カロリー:▲3500(累計▲18460)
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