一歩先を考える


世の中にはいろいろなビジネスのネタが
転がっている。

自分なりのフィルターを持つことで、
そうした様々なネタが見えるようになる。

そのひとつの例を示そう。

将来予測と要因推測によるアイデア発見法だ

考え方としては、「風が吹けば桶屋が儲かる」だ

前述のように、既存の事業を改良する観点から
事業アイデアを考える方法もあれば、
社会の変化を題材に発想する方法もある。
つまりは世の中の先の先を追うことで、
新しさにたどりつく方法といえるだろう。

社会や市場に変化が起こり、
その変化が新たな規範として定着し始めると、
それに伴ってまた新たな変化が起きる。
そのためその先を予測すれば、
新しいアイデアに到達するという逸話である。

現代の事例で説明すれば、
「パソコンが個人単位にまで普及したから、
自分もパソコンを製造しよう」は不正解。

図の矢印に沿って見てもらえばわかるように、
その先、その先と考えを進めることが大切だ。

私たちの周辺には、山のように変化のタネが存在している。
その中から関心のある事柄を選び、
変化のその先を考えていけば良いのである。

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成功事業の要因を探り、別の事業アイデアを

一方、成功している事業や現在の社会情勢を見て、
反対に「それはなぜできたのか、なぜ起きたのか」と
要因をたぐることにより、
アイデアの元となるニーズを発見することもできる。

そのニーズにもとづいて、
既存事業とは別の切り口を探していくことも可能なのだ。
頭の中で、時計を進めたり戻したり・・・。
そうやって、発想を広げていくのである。

今、世の中にあるビジネスのほとんどが、
そうしたちょっとした気づきから出発したものが
多い。

大切なことは、目の前に転がっているそうした
チャンスに気づくことができるかどうか、
そして、そのことに気づいたときに、
行動できるかどうか、

そこに尽きるだろう。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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