知るということの是非


今、僕達は多くの通信手段を持っていて
世界中で起こっていることを瞬時に把握する
ことができる世の中に生きている。

僕が小学生の頃には、携帯電話もインターネットも
無かった。すごく限定された情報の中で、自分達の
生活を送っていた。

江戸時代ともなれば、車も無ければテレビ・ラジオも無い。
鉄道もなければ電話も無いのだから、ほとんどの人は
地域に密着してそのまま一生を終えていたのだろう。

情報が多くなり、たくさんのことを知ることができること
一見便利なように思えるが、果たして本当にそうなのだろうか。

江戸時代の人の方が実は今の僕達よりも幸せ感を感じて
いたのではないだろうか。

そもそも情報が多くなる=比較対象が多くなるために
本来であれば自分の中の絶対指標である幸せという感覚が
いつの間にか、「誰か」と比較して自分は幸せかどうかという
相対評価になってしまってはいないだろうか。

物や事実そのものに幸せかどうかを図る尺度は無い。

そうした客観的事実に対して、自分がどう感じるか、そこに
幸せ感の根源がある。

情報化が進みすぎたことで失ったものがあることを
僕達はもっと認識しなければならないのかもしれない。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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