日本理化学工業訪問


今日は川崎にある日本理化学工業を訪問した。
この会社、日本のチョーク生産でトップシェアを
とっているだけではなく、知的障害者を多く従業員と
して雇用していることで近年様々なメディアで
取り上げられている会社だ。

日本理化学工業

僕は以前、カンブリア宮殿か何かでここの大川会長の
お話を聞いたことがあり、その後「日本で一番たいせつに
したい会社」という書籍でこの会社のことを読み、ファンに
なった一人だ。

今日お聞きした大川会長のお話を一部紹介したい。

・現在の従業員数は73名、そのうち55名が知的障害者。
 さらにその半分以上が重度の障害者。
 彼らが1日に10万本以上の高品質チョークを製造する。

・人の幸せは究極的には以下の4点に集約される。
 それはすなわち

 1.愛されること
 2.ほめられること
 3.人の役に立つこと
 4.人に必要とされること
 
 である。これは以前カンブリア宮殿でも紹介されていて
 思わずメモを取った位、感激した。

・人には全て共感脳というものが存在している。
 だからこそ人の役にたちたいと考え、それがその人の
 幸せ感につながる。

・言葉や数字がわからなくても工夫することで仕事を
 することはできる。特に日本は職人文化が発達しており
 昔から見よう見まねで仕事を覚え一流になるという
 仕事スタイルがある。

・知的障害者を完全に介護するとなると1年で500万円近い
 コストがかかる。これは40年で2億円という税金コストに
 つながる。障害者を雇用して仮に月15万円の給与全額を
 国が負担したとしても、年額180万。障害者に生きがいを
 与え、国のコストを64%減少させる効果が実際にはある。

・働くことによって、知的障害のリハビリにつながる。
 実際、勤務前にはかなり重度の症状があった社員が、
 仕事を通じて驚くほどの回復を見せた実績が数多くある。

・企業の努力が足りないのではなく、国の努力が欠けている。
 もっと国は憲法25条に定義されている日本人の生存権に
 関する理解を深め、そのために何ができるか努力しなければ
 ならない。

などなど。。。これまでの実績に裏打ちされた貴重なお言葉を
たくさん頂戴した。

大川会長のお話の後、工場内を見学させていただいた。
(以下の写真はその時の様子です。)

<工場内の様子>

<大川会長自らご説明いただく>

<はめるだけでチョークのサイズチェックができるツール>

<手際よく材料を板に並べる社員さん>

<きれいに箱詰め>

<工場内に掲示されていた標語>

<最後にみんなで記念撮影>


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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