今日、ついに円の最高値が更新された。
東日本大震災以降につけた76円25銭を突破して
ついに75円台の大台に踏み入れた格好だ。
今日の円高加速は政府が為替介入をしないと
発表したことが一つの要因だが、今のお金の
流れの圧力を考えた場合、よほどうまいタイミングで
介入をしないと、その効果がでない時代になっている。
オイルマネーを中心とした投機筋のお金の圧力は
すごいものがあり、国によってはその圧力によって
国家予算を巻き込んでしまうほどの勢いがある。
お金の津波が襲ってきているときに、ホースの水で
対抗しようとしてもほとんど効果がないのと同じだ。
一方でお金は概念であり、情報によってそのお金の津波の
方向をかえることができる。為替介入するということは、その
直接的な効果よりも為替介入するという意思表示による市場
関係者への心理的な影響による効果が圧倒的に強い。
大前研一氏が経済心理学なる本の中で、今の経済においては
消費者心理が大変重要だという話を書いていたが、金融の
世界においてもまったく同じで、いかにして市場参加者の心理
を読んでナビゲートするかが求められている。
ただ、今の政府の発表方法を見ているとこうしたことをきちんと
理解して対応しているようにはどうしても思えない。
能力のない政治家の下で、結果苦しむのは末端の製造業者という
構造が生まれてしまっている。
本来であればこれだけ急激な円高になった際に、日本の国として
どのような防波堤で企業を守るのか、そのビジョンを政治は持って
いなければならない。ところが、そうした具体的なビジョンは一切
なく、旧態依然の金融経験則にのっとった対応したできていない点
が大きな問題であると思う。
100年位後になれば、今という時代の急激な変化がもっと認識
されると思うが、今、この激動の時代に生きている私達がもっと
その状況を認識し、今の時代にあった対応モデルを考え、実行すること
が求められている気がしてならない。
<今日の記録>
RUN:10km(今月185km 今年2350km)
体重:84.0kg 体脂肪率:21.0
<今日の食事>
朝:手巻き寿司+おいなりさん
昼:いなりずし
夜:チキンカレー
コメント