農業のバージョンアップ


今日は農業関連の事業をされている方とたくさん
お会いさせていただきました。

僕も今、田んぼを再生させるための事業プランを構築
している最中ですので、いろいろな方との意見交換が
できたことは大きな刺激でした。
単なる意見交換だけではもったいないので、今日お聞き
した内容を踏まえて、今作成している事業プランに落とし
こんで行きたいと思います。

これからの農業を考える上で大切なこと、それは出口を
きちんと考えるということだと思います。
農業は原則として生産業。自然のちからを借りて様々な
作物を作ることが農家の仕事です。
ところが、その生産された農作物の出口が、限られていたり
不明瞭なために、農家の収入が増えず、農業のステージが
上がっていかないという現実があります。

商売でもそうですが、最終的に創ったものを「誰が」買って
いくのか=出口を見据えて戦略を立てることはとても
大切です。特に新しい事業を考える場合、この出口がないまま
いい事業だからとか、いい商品だからという理由だけで
起業をすると大きなしっぺ返しを喰らうおそれがあります。

農業をバージョンアップさせるということは、今までにない
新しい出口を考えることであり、そのために農家ができること
流通会社ができること、加工会社ができること、地域ができること
消費者ができること、それぞれの立場で様々な取り組みをすること
が可能です。それを包括的にかつわかりやすく作り上げていくこと
がこれからの農業には求められていると思います。

昔は情報がなかったので、農家は地主や大名の言いなりでした。
出口が一つしかないからです。
今はだれでも簡単に様々な情報が取れる時代ですし、おそらく
人類始まって以来、一番ネットワークが強化されている時代でも
あると思います。

その時代のあった農業とはなにか、農家の方々の収入を増やす
ために何ができるのか、そして農業が魅力的な産業として人々の
目に移り、次の時代の農業を担う人材が自然とあつまってくる
そうしたステージをこれから作り上げていきたいと思います。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

コメント

コメント一覧 (3件)

  • 服部様
    SBIGS 在校生の鮎澤です。農業のバージョンアップのブログを拝読しました。事業戦略構築論の服部さんのプレゼンに刺激を受けた者として、今回のブログにもビジネス戦略構築の要素が多く込められており、改めて刺激を頂きました。農業の海外戦略の企画がある際は、是非フィリピンをご活用願います。(コーヒーやマンゴや熱帯果樹等々)
    ありがとうございました。

    • 鮎澤さん、

      コメントありがとうございます!出口戦略の一つとして海外販路の拡充は必須項目ですので、
      是非これから情報交換させてください!

  • 私の途上国での海外生活は、20年を越えてしまいました。経験上理解できたのは、途上国の発展には先進国の協力が欠かせないことです。今後とも、宜しくお願いします。

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