選択の科学


HDDに撮りためていた「選択の科学」の著者
シーナアイエンガーさんの、白熱教室の講義を
見ました。

以下アマゾンより

★ NHK「コロンビア白熱教室」のテキスト!
2011年11月27日(日)からNHK教育で放映の始まった
「コロンビア白熱教室」のテキストとなっているのがこの本です。 
「選択」こそが、人間に活力を与える。
コロンビア大学ビジネススクールの美人教授シーナ・アイエンガーは、
この20年間、ずっと「選択」をテーマに研究し、さまざまなユニークな
実験や調査をおこなってきた人です。
たとえば、思春期を迎えたお子さんのいらっしゃる方で、親がコントロールしていた
状態から外れて、やりたいことを主張するわが子にどの程度の自由を与えたらよいか
悩んでいる方も多いと思います。
そうしたときに、この本の冒頭に書かれている
「選択権を持つことは生き物の基本的欲求である」
という様々なデータをみせられると、考え込んでしまうことでしょう。

動物園の動物は、野生の動物より、はるかに食糧、衛生状態の面でめぐまれている
にもかわらず、寿命は圧倒的に短い。たとえば野生のアフリカ象の寿命は56歳ですが、
動物園のそれは17歳。動物園の動物には、過剰な毛づくろいや、意味もない往復運動などの
神経症状をみせる動物が多いのです。
その理由は、野生のときのような、「選択」ができないからだ、ということが明らかにされます。

人間だって同じです。英国の20歳から64歳の公務員男性1万人を追跡調査して、
さまざまな職業階層と健康状態の比較を行うというものがありました。
その結果は、「モーレツ上司が、心臓発作をおこして40代でぽっくりいく」という
予想と真逆の結果が出ていたのです。職業階層が高ければ高いほど、寿命は長かった。
これらは、職業階層の高さと仕事に対する自己決定権の度合いが直接相関していたことに
理由がありました。
これらを読むと、ある時期がきたら、親の制約はほどほどにして、
「自己決定権」を子どもに与えていくようにしないと、
健康問題をふくむさまざまなリスクが生ずるということがすっきりわかります。

この他、現在、産業界に広く応用されている「ジャムの法則」を発見し、
実験によって実証したのもアイエンガー教授です。

「ジャムの法則」はアイエンガー教授が、ドレーガーズという
高級スーパーマーケットを舞台に、1995年に行った実験で、
「豊富な選択肢は売り上げをあげる」というお店の方針を
実証しようとするものでした。
ところが、結果は逆、24種類のジャムを売り場に並べたときと、
6種類のジャムを売り場に並べたときでは、前者は、後者の売り上げの
10分の1しかなかったのです。
この結果が実証的に確かめられると、金融商品のバリエーションから、
洗剤などの消費財、はては、コンサル会社のコンサルの方法まで、
選択肢を絞ることで、顧客満足をあげるというふうに変わっていったのでした。
そのほか、他人に選択権を委ねたほうがいいのはどんな場合かなどなど、
ビジネスや実生活でわが身にひきつけて考えることのできる様々な調査結果が
本では披露されていきます。

————引用ここまで———-

人生は選択の連続でその方向が定まっています。
その選択の質を高めることが、人生の質を高めることに直結している
ことを様々な事例と理論でここまでわかりやすく説明しているシーナ
先生は素晴らしいと思いました。

習慣化された選択を敢えて意識化して、その改善をすることで
様々な変化が起こる、とても大切な概念だと思います。

「選択日記」をつけることで、新しい自分が見つかるかも
しれませんね。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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