鍛えることの大切さ


今日もたくさんの方々といろいろなお話をさせて
いただきました。

友人でもある社長さんとの話の中で出たことなのですが
最近新入社員が簡単に会社を去ってしまうらしいです。

草食系という言葉が使われるようになって久しいですが、
確かに仕事に対する執着心や責任感といったものが薄れて
きていて自分らしくないという理由だけで会社を去る人が
増えている気がします。

本当に自分のことをわかっていて、はじめから自分にマッチ
した仕事に就ける方はそう多くはないと思います。
イチロー選手のように小学生の頃から夢を確定して突っ走る
ことができれば、世界的な選手になることもできるのでしょうが、
普通は、なかなか自分の道を見つけることができず、右往左往
しながらだんだん自分がわかってくるということが多いのでは
ないでしょうか?

目先の大変さや結果が出ないこと、上司との折り合いが悪いなど
ささいなことで会社をやめてしまうことは僕はもったいないと
思います。大変な思いをして、一生懸命就職活動をしてせっかく
頂いた貴重な人生の機会を自ら捨ててしまうことになるからです。

無論、本当に自分がやりたいことが他に見つかったときは
潔くレーンチェンジをすることも大切だと思います。ただ、今の
転職の様子を見ていると、どうもそうしたポジティブな理由で
職を変えているのではなく、現状逃避型のネガティブな理由で
やめている人が多いように思います。

世の中大変なことはいろいろとあります。その大変なことを
クリアすることで、人は大きく成長できると思います。
大変さは、ある意味、天から与えられた贈り物です。
そこから逃げることなく正面から取り組んでクリアしてもらい
たいと思います。

あと、新入社員を受け入れる社長さんも、きちんと自分の
ベクトルを社員に伝える機会を持った方がよろしいかと思います。
自分が会社を通じて何をしたいのか、その方向を最初の段階で
きちんと合わせておけば、大変なことがあっても社員の心の中に
軸が刺さっているので、そう簡単に辞めることはありません。

みんなで仲良くワイワイ楽しいというサークル型の会社ではなく
普段は厳しい練習の中で、甲子園全国優勝という大きな目標を
勝ち取っていく高校球児のような、そんな筋肉質の会社がきっと
大きな成果を上げていると思います。

そして、そうした会社にいることで、社員も鍛えられ、彼らが
どこにいっても通用することができる、本当のキャリアを身につけさせる
ことができるのではないでしょうか?

心からの愛情をもって、真剣に社員を鍛える心、それが会社を
強くする秘訣だと思います。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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