リアルスティール


今日は、先週DVDで借りてきた「リアルスティール」を
自宅で見ました。ストーリーは以下の通り。

—–
舞台は2020年のアメリカ。
すでに人間による格闘技はすたれ、代わりに人型ロボット同士が戦う
派手なロボットボクシングが大人気の世の中。
元ボクサーのチャーリー(ヒュー・ジャックマン)は、
ポンコツロボットを操縦して主にアンダーグラウンドの試合で
日銭を稼ぐ日々を過ごしていたが、家賃さえろくに支払えぬ始末。
そんな彼の前に、11年ほど前に捨てた妻が死んだ知らせとともに、
彼女に押し付けたはずの息子マックス(ダコタ・ゴヨ)が現れる。

さて、いろいろあってひと夏マックスを預かることになった
チャーリーだが、父子といっても面識などない。
お互いに対する愛情なんてゼロ。二人して面倒な邪魔者扱い。
そしてチャーリーは今ではすっかり落ちぶれたダメンズであり、
短気な性格から大切なロボットもおしゃかにしてしまう。

しかしながらマックスは利口な子で、彼の直観と、自分と他者を
信頼する心がチャーリーを変えてゆく。
どん底まで落ちた二人が、泥だらけのゴミ捨て場に打ち捨てられた
旧式ロボットATOMと出会う場面は、この上なくドラマチックで涙を誘う。

————

ストーリーの最初はダメな父親にかなりいらいらさせられますが、
徐々に父子の間に信頼関係が生まれて、ATOMとともに快進撃を進んで
いきます。親子愛と最後まであきらめない健気な姿に自然と引き込まれて
いく映画です。現代版ロッキーといった表現もできるかもしれません。

面白いのが、やたら日本を意識した内容になっていること。
マックスは日本語のTシャツを着ているし、最強のチャンピオンロボットの
制作責任者は日本人だし、最初の場面では日本語でないとコントローラーが
効かないという場面もありました。2台目として登場するロボットのボディに
書かれている日本語には苦笑させられましたが、それでも今ロンドンで日本語
をデザインしたシャツブランドが快進撃を見せているのを考えると、実は
単なる日本語のパロディではなく、本当にああいう漢字表現が英語圏では
クールと思われているのかもしれないと思わず感じてしまいました。

ポンコツで捨てられていた前世代のロボットが最新鋭のロボットをアッパーカット
でダウンを奪うシーンでは思わずガッツポーズをしてしまうほど。
ATOM(この名前だけでも、思いっきり日本びいきだと思いますが)の人間的な
動きに加えて、親子の感情が試合会場の応援と一体化し、一気にクライマックスへ
もっていく流れはさすがハリウッドだと思いました!

親子愛+ロッキー+日本クールが合体した気持ちの良い映画ですので、
お薦めですよ!


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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