時事通信の記事から
【アテネ時事】ギリシャ議会再選挙で第1党となった緊縮財政支持派の新民主主義党(ND)を
軸とした連立協議が18日、本格的に始まった。
NDのサマラス党首は、世論の幅広い支持を得るため、中道左派と穏健左派が参加する
挙国一致内閣の樹立を急ぐ。
サマラス氏はこの日、パプリアス大統領と会談し、政権樹立要請を受諾。
早期に政権を発足させた上で、欧州連合(EU)と合意した緊縮策の緩和を目指し、
EUとの再交渉に臨む方針だ。
地元メディアによると、サマラス氏は同日夕、第3党となった中道左派・
全ギリシャ社会主義運動(PASOK)のベニゼロス党首と会談する。
その後、急進左派連合(SYRIZA)のツィプラス党首、穏健派・民主左派のクベリス党首と
それぞれ会う見通しだ。
PASOKはNDと共に旧与党として緊縮策を進めてきた。
民主左派は緊縮策の段階的な撤回を求めているが、EUとの協調を重視。
サマラス氏は、この2党に連立政権への参加を呼び掛け、議会で安定多数を確保する考えだ。
———引用ここまで
昨日のギリシャ再選挙では、僅差で緊縮財政派が勝利し、この記事の
ように組閣へ向けた動きが始まっています。
どちらにころんでも厳しい道を歩まねばならないギリシャ国民が一つの
結論を出したことは朗報ですが、スペインの10年債利回りが7.3%に
なったことなど、まだまだEU周辺ではきな臭い雰囲気が漂っています。
ユーロを導入する際に、考えなければならなかったこと、それは、
単なる通貨統合だけではなく、通貨に関する様々な権利や義務の
部分まできちんと統合を図る必要があったということです。
それが脆弱であったがために、現在の状態が生まれているし、
今後ユーロが本当に強くなっていくためには、金利政策や債権政策まで
一致団結した動きが必要であるように思います。
昔高校の授業で、通貨統合は言語を統合するのと同じ位難しいことだと
社会科の先生がおっしゃっていたのを思い出します。
当時はまだ、そんなもんかな、程度の感覚で先生のお話をお聞きして
いましたが、確かに通貨を統合することは、その国の様々な権利や歴史、
文化などの背景に関わる部分まで統合することになるので、その比喩は
当たっていると今では良くわかりますね。
でもこの大きなハードルを乗り越えられれば、EU連合は世界を引っ張る
通貨になることでしょう。これ以上の円高を阻止するためにも、是非
頑張ってもらいたいものです。
<今日の食事>
昼:ハンバーガー+チキン南蛮定食
おやつ:ポテチ+かっぱえびせん
夜:スナック
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