自分の役割と感謝の心


スティーブジョブスの伝記を上下巻読ませていただいた。

下巻の最後にジョブスのメッセージが掲載されていて、
そこが一番感動したのだが、その中でも次の一説が
とても心に響いた。

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なにが僕を駆り立ているのか。
クリエイティブな人というのは、先人が遺してくれたものが
使えることに感謝を表したいと思っているはずだ。
僕が使っている言葉も数学も、僕は発明してない。
自分の食べ物はごくわずかしか作っていないし、自分の服なんて
作ったことさえない。

僕がいろいろできるのは、同じ人類のメンバーがいろいろして
くれているからであり、すべて、先人の肩に乗せてもらって
いるからなんだ。
そして、僕らの大半は、人類全体になにかをお返ししたい、
人類全体の流れに何かを加えたいと思っているんだ。
それはつまり、自分にやれる方法で何かを表現するって
ことなんだ。
だって、ボブ・ディランの歌やトム・ストッパードの戯曲
なんて僕らには書けないからね。
僕らは自分が持つ才能を使って心の奥底にある感情を
表現しようとするんだ。
僕らは先人が遺してくれたあらゆる成果に対する感謝を
表現しようとするんだ。
そして、その流れに何かを追加しようとするんだ。

そう思って、僕は歩いてきた。

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まさに、真理をそのまま表現されているすばらしい考え方だと思う。
人にはそれぞれかならず役割があり、それをまっとうすることで
人生が輝きだすのではないか。

人から賞賛される人生もあれば、誰からも評価されずに終わる
人生もある。でも必ずそれそれの人生の糧が人類としての経験と
して次の世代に役に立っているはずだ。

そう思うと、なんか心のそこから元気が沸いてくる。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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