最小不幸社会という言葉の影響


菅直人政権が今月末でほぼ終了する目処が立ってきた。
菅さんがこだわっていた3法案の立法手続きの見通しが
立ったためだ。
よくニュースなどで菅さんの退任のための花道をという
表現がされているが、正直花道などどうでもいい。
一個人の面子のために私達は税金を納めているわけでもないし、
そんな形だけで作られたものなど何の意味もない。

思い返せば、菅政権のスローガンは「最小不幸社会の実現」に
あった。最小不幸社会とはYAHOO辞書によれば次のように定義
されている。

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総理大臣の菅直人が民主党の党代表時代の2003年に
マニフェストの中で発表し、総理大臣に就任した際に
再び提示した目指すべき政治課題。
菅は「政治の役割は、貧困や戦争など国民や
世界の人が不幸になる要素をいかに少なくしていくかである」
と述べ、貧困や紛争の撲滅に政治が積極的に関与していく
姿勢を明らかにしている。
マニフェストの中で、「最大幸福」ではなく「最小不幸」
というのは、病気や貧困といった不幸の部分は、
相当程度政治の力で取り除くことができるが、
「幸福」のかなりの部分は恋愛や美意識などに依存し、
政治という「権力」が関与すべきでない分野の問題と
考えるからである。
政治権力は人々の「不幸」の原因を最小化することを
目標とすべきであり、美意識のような個人的選好に属する
「価値」の実現を目標とすべきでないというのが、
私の政治に対する基本的哲学である、と述べている。
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言いたいことはよく分かるのだが、それにしてもスローガンに
ネガティブな言葉を使うことにすごく違和感を感じた。
(こう感じたのは僕だけだろうか?)
自己啓発書などで、自分の願望を掲げるときに注意しなければ
ならないことは否定語を使わないことだといわれている。
神様は否定部分には目が行かずそのまえの表現で判断をされる
らしい。
だから、たとえば交通標識にしても

「みんなで守ろう交通ルール」とか
「安全第一!」

みたいな表現であればいいのだが、

「この場所で死亡事故発生」とか
「やめよう!無謀運転・わき見運転」

みたいな表現は却って起こしたくない事象を発生させて
しまうことになりかねない。
(実際ある方が調べて統計的に無視できない結果が
 出ているという話をきいたことがあります。)

最小不幸社会という表現を使うことは、今不幸が世の中に
たくさんあるということを再認識させてしまい、私達の
潜在意識の中にそうした思いを埋め込んでしまうことに
なりかねない。

実際、菅政権になって震災の影響はあったにしても、
不幸度数が上がっている気がしてならない。

<今日の記録>
RUN:12km(今月132km 今年2297km)
お台場~レインボーブリッジを往復
体重:83.8kg 体脂肪率:20.1%

<今日の食事>
朝:バナナ+トマトジュース
昼:チキン南蛮定食
夜:サンドイッチ+いなりずし


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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