日本再生ファンド


先日、あるミーティングで今後の東北地方の再生に
ついて様々なアイデアを出し合った。
地元でも市町村や各自治会単位で、様々な復興プランが
作成されつつある。地元の方々が熱い思いを込めて
作り上げているものであるから、その内容にはそれぞれ
強い意志が感じられる。

そうした中で、今の国会空転状態が続くと、せっかくのプランが
絵に描いた餅状態に陥る可能性が生まれている。
どんなにいいプランであっても、先立つものが無ければ前に
進まないからだ。
宮城県知事のように、すでに先手を打って地方債の発行や
地方議会での補正予算などのくみ上げに着手しているところも
あるが、実際にはこうしたお金の工面は国がやるべき仕事である。
昨日書いたような無駄なところに流れているお金を、本当に必要な
人々のところで流すための施策を可及的速やかに講じるべきだと
思う。

実際、税金や赤字国債の枠組みの中で話をくみ上げようとしている
からなかなか前に進まず、調整業務に埋もれてしまっているように思う。
こうしたときには既存の枠から飛び出したアイデアが物を言う。

もし僕が当事者の立場であれば、まず日本で登録している全ての
証券会社に声をかけて、「日本再生ファンド」なる新たな基金を
作ると思う。再生ファンドの規模はおよそ10兆円。1兆円ファンドを
以前野村が作って話題になったが、その10倍の規模のものを
作らなければならない。
で、このファンドの償還期限は最低でも20年。よって、ファンドへ
参加する人はこれまでのような利益目的ではなく、被災地復興
へ向けた半分は社会貢献的な意味合いが濃いものになる。

ただ、単にボランティアで参加といってもお金を出す人はあまり
いないと思うので、このファンドへ出したお金については、そのまま
減税対象とする特別ルールを設定すればよい。
国の視点で考えると、本来税金で入るべきお金がファンドに
流れることになるが、さまざまな調整が必要になる税金の財布を
使うのではなく、新たな復興専用の財布を作って、そこにお金が
流れるような仕組みを作れば、もっと迅速にかつ、地方が求めている
お金を集める仕組みができるように思う。

極力協力者に対してメリットが生まれるような仕掛けを税制面で
担保し、実際のお金集め作業は日本中の金融機関が総力を挙げて
実施する。それくらいのスキームがあっても全然良いと思う。

<今日の記録>
RUN:10km
体重:83.0kg 体脂肪率:21.0%

<今日の食事>
朝:だんご
昼:和風弁当
夜:ハンバーグ+野菜いため
おやつ:バナナ+パイナップル


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • そうだね!そしてもっと早い時期にこのようなプランが動き始めたらもっと世界の中心に日本が創生していくチャンスになったと思う。

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