日本ブランドの毀損


昨日、友人との会話の中で、海外の友人達から早く日本を
脱出するようにという連絡を受けているという話を聞いた。

海外での日本の放射能汚染に関する報道はかなりひどいもので、
もうすでに東京も放射線に汚染されていて、日本の全てのものは
購入しないほうがいいという話まで出ているようだ。
海外の友人達は本当に心配をしていて、もし日本を脱出するのであれば、
生活の場所は準備するからいつでも来ていいと言っている。

友人達の心配してくれる気持ちが大変ありがたいと感じる反面、
今のこうした情報が世界中でめぐっていることを考えると、
これからの日本にとっては大変な事態が進行しつつあることを
改めて強く感じた。

農水産物だけでなく、工業製品に対しても海外の輸入機関において
放射線に関する厳しいチェックがなされているらしい。
米国のある空港などでは、そのチェックすら怖くてしたくないということから
日本からの輸入製品がそのまま山積みになっているということだ。

ただでさえ生産能力が低下し、国内の消費性向が落ちている中で
こうした状況が続けば、これまで日本製品によって辛酸をなめていた
海外メーカーがこの機会に一気に市場を取りにくることは容易に想像
できる。すでに一部の韓国メーカーや中国メーカーでは「震災特需」が
発生しているとのことだ。一旦失った市場は、いくらその後生産が回復
してもすぐに回復することはない。ということは、今後数年にわたり
日本経済に大きな悪影響がでるということになる。

日本製品は「安全性」と「高品質」に支えられた圧倒的なブランドに
よってこれまで支えられてきた。どんなに中国や韓国製品が安価戦略に
よって台頭してきても、一定以上のマーケットは日本が占有していたのだが、
今回その神話そのものが崩れ去りつつある。放射能による安全神話の崩壊
は、日本ブランドそのものの毀損につながっているのだ。

この事態を私達はもっと重く受け止めなければならない。
世界市場に対して、日本国のブランドをどのように告知していくのか
その大きな役割を今の政府は担っているはずだ。

一日も早くそうした日本のグランドデザインを創造した上で、世界へ向けた
発信を菅内閣には行っていただきたい。

あとドイツの政府から以下のような予測値が発表されている。
ぞっとする内容であるが、興味のある方はご一読いただきたい。

ドイツ気象庁 (DWD)による粒子分布シミュレーションの日本語訳

<今日の記録>
RUN:12km(今月49km 今年1369km)
体重:83.5kg 体脂肪率:19.4%
カロリー:2300-2640=▲340(今月:+570)

<今日の食事>
朝:ばなな
昼:手巻き寿司
夜:チャーハン


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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