昨日に引き続き、宮城復興支援センターのお話。
被災地の映像がよくテレビなどで報道されているが、
実際の現地の状況と報道されている内容には大きな
乖離があるということだ。
以前テレビの内容は加工されているので当てにならないと
いう内容をこちらのブログでも書いたが、今回の被災地報道でも
そのようなことが起きている。
テレビでよく出ているのは、災害対策本部に隣接するかなり
恵まれた避難所の様子らしい。災害対策本部に隣接するところは
国や地方、各団体からの支援が集中しているところであり、
物資的にも受けられるサービスなども他の避難所と段違いである。
こうした一部の復旧がかなり進んでる被災地の様子だけを捉えて
コメンテーターと呼ばれるいい加減な発言者達が、
「宮城の復興はだいぶ進んできているのでもう大丈夫だ」などと
いう無責任極まりない発言を繰り返している。
コメントするなら、まず現地に入って自らの5感を働かせてすべてを
感じてからコメントしろって感じだ。
実際には災害本部の下に、中規模の基幹となる避難所が12ほど
あり、その下にさらに340ほどの避難所がぶら下がっている。
さらにその下には登録されていない私設避難所や自宅被災者が
存在しているのだ。
報道では石巻などが良く取り上げられているが、石巻は被災地の
中でもかなり復旧が進んでいる場所であって、本当に今苦しんで
いるのは南三陸町や気仙沼だ。
リアス式海外の独特な地形によって2トン車すら直接避難所に入る
ことができず、ピストン輸送を余儀なくされるらしい。
さらに、石巻までは高速が走っているが、そこから先は国道45号一本
しか走っておらず、また道もところどころ崩れてしまっているので、
どうしても支援が遅れがちになるということだ。
(今朝のニュースで流れていたが南三陸道も朝夕の渋滞がひどい
らしい。。。)
こうした場所では未だに1日一食の食事、しかもおにぎりだけという
場所もあれば、すでに震災から1ヶ月が経過しているにも関わらず
お布団で眠れないような人達もいるらしい。
特に自宅避難者は、避難所にいないということだけで支援物資を
受け取ることができず大変な苦労を強いられているということだ。
実際自宅は津波から逃れられても、ライフラインは全滅、商店なども
一切ないのだから、そのままではとても生活できない。
でも自宅があるからいいじゃないかという理由だけで避難所に出向いても
物資が受け取れないなんて本当にナンセンスだと思う。
それ以外にも避難所ごとに自治が始まっているのだが、場所に
よってその方法がばらばらで、物資の配分などに差別が起こっている
こともあるらしい。特に生命に関わる食料などは避難民の方が配布
をすると好き嫌いなどで差が生まれてしまうことが多いので、
そうした作業は本来は避難民の方達にしていただくべきでは
ないのだが、実際にそういう状況になっているらしい。
極端な話、被災地で一部のおばちゃんグループが全ての
物資の配分権利を押さえていて、たくさんの物資が届いているにも
関わらず、倉庫で眠ってしまっているようなケースも多いらしい。。。
あと、震災から1ヶ月が経過したため、被災者の欲している物資の
ニーズも多様化しつつある。実際たくさんの中古衣類が送られて
来ているらしいが、実際被災者の視点でみれば、そうした中古衣服
に身をつつんでいる自分が時折情けなくなってしまう衝動にかられる
ようである。そうしたところから自殺につながっていくケースもある
らしい。
また子供の場合はより深刻で、被害が大きかった地域と少なかった
地域の子が一緒の学校で学ぶことになると、服などが汚かったり
お風呂に数日おきにしか入れないという理由でいじめの対象に
なってしまったりしていることもあるようだ。
本当に悲しいことである。
いろいろな事実がそのまま日本中に伝わって、本当の意味で
被災者の方々の復興につながるような支援が実現されることを
強く願っている。また、最近原発のニュースなどで被災地のニュースが
風化しつつあることを強く懸念している。今回の震災では復旧までに
数年を要する。特に避難所生活も半年以上続く可能性が高いので、
とにかく一時ブーム的な支援体制ではなく、被災者全員が仮設住宅に
移動できるまで、継続的に支援をすることが大切だと思う。
<今日の記録>
RUN:10km
体重:82.3kg 体脂肪率20.7%
カロリー:+2500-2500=0(▲21840)
<今日の食事>
朝:無し
昼:おさしみ
夜:チキン
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