新日本人


だいぶ前になるが、久米宏さんがテレビの特番で
20代の消費性向が低い世代を「新日本人」と定義して、
様々な問題提起をされていた。

その番組によれば、現在の20代世代はあまりお金を使わず、
給与額が月17万とかでも毎月5万円位の貯金をしているらしい。

個人的には現在のお金の価値が将来そのままである
はずがないので、貯金するよりも自分自身に対して
もっと投資した方が投資効率は高まるはずなのにと
考えてしまうのだが、現代社会には将来に対する
漠然とした不安感が蔓延していてこうした傾向が
生まれているということだ。

また、新日本人達は車を購入することや海外旅行などには
興味がなく、移動手段としては自転車が電車、車は必要な
ときにレンタルすればいいという考えをもっており、
海外旅行へ行く代わりに近場で友人達とマクドナルドで
朝まで話をすることの方がお金もかからず楽しめると
いうことで、ほとんと消費をしない傾向にある。

20代の海外旅行の渡航者数が激減しているということに、
特に大きな危機感を覚えた。
現在年間1800万名の方が海外旅行に行っているが、
年齢構成比から考えると20代の数は、およそ350万人~400万人
程度いるはずである。
昨年1年間でこの数字が実数で170万人以上減少していると
いうことは、実質20代の海外旅行人数は半減していると
いうことになる。これはとてつもなく大きな変化だ。
明らかに20代は海外に飛んでいない。
これからグローバル社会になっていくことがさまざまな場面で
叫ばれている中で、若い段階で国際経験をつんでいない
日本人が急増していることは、日本の将来にとって大きな
不幸である。

一方、現在旅行商品の中でヒットトレンドになってきているものに、
ボランティアプログラムがある。
発展途上国に行って、学校の設立のお手伝いをしたり、
植林活動をしたりという内容のものらしいが、こうした商品が
学生マーケットで大ヒットしている。
もちろん中には就職活動をする時に

「自分は海外でボランティアをしてきた。」

ということをアピールポイントとして主張するためにボランティアに参加
しているような利己的な考えの方もいるのだが、本質としては
世の中の役に立ちたいとか、自分自身の存在価値を求めている、
そんな顧客層が今生まれてきているように思う。
今はやっている社会起業家の台頭なども、同じような価値観から生まれて
いるのではないだろうか?

不景気が叫ばれて久しいが、結局こうした将来に対する漠然とした
不安感が世の中、特にバブル以降の若い世代の消費性向を下げ、
結局それが将来の日本の消費性向ポテンシャルを下げるという
悪循環に陥っているのではないか。

今の政治を見て将来に期待を持てというのは酷な話だが、世界の動きに
目をむけ、これからの時代、どの国にいても通用するような国際ポータプル
キャリアを持っていることが自分の人生にとって一番のリスクヘッジになる
ことを今の若者には是非理解してほしい。
いくら現在の価値の紙幣=紙切れを貯金していても、日本がデフォルト化
すれば無価値になってしまうので、そのリスクを肌で感じて、今からそうした
事態に対する個人個人の対応策をとっておいた方が僕は賢明だと思う。

<今日の記録>
RUN&LSD 18km(2月累計:276km 今年累計:606km)
体重:82.0kg
体脂肪率:20.0%
摂取カロリー:2500Kcal
消費カロリー:3800kcal
本日の通算カロリー1300kcal消費(通算8360kcal消費)

<本日の食事>
朝:お豆腐1丁

昼:しょうが焼き定食

おやつ:たこやき

夜:居酒屋メニュー(ちょっと食べすぎました。。。)


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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