高い視点が大切


●世界で起きていることを知る

今、世界の航空会社を見たら、2つのことが起こっている。

国内便を持っていないところが強くなって、時価総額が上がっている。
時価総額トップ5を見てみると、エミレーツとシンガポール航空だ。
エミレーツはドバイで、ドバイは遊覧飛行以外は国内便がない。
シンガポール航空もそう。

つまり国内で政府に守られて、海外でダンピングしている会社はみんなこけている。

もう一つはディスカウンターの成長。
例えばサウスウエスト航空。同じジェット機でも誰よりも安い。
新品ではなくて全部中古で、高い空港は使わない。だから着陸料も安い。
スタッフも一人三役でパイロットが荷物を預かったりするし、機内サービスはなくて、
欲しいものがあったら自分で買うというようになっている。
それどころか、2時間以上飛んでくれたら無料、という会社もでてきている。
どういう仕組みかといったら、機内でギャンブルをやらせている。
2時間以上、ギャンブルをやったら航空料よりも高くなるらしい。

それでいて収益性がヨーロッパでトップ。タダで飛んでだ。
時価総額は世界のトップ5だからね。

それでいて、安全のレコードもいい。例えばエミレーツ。安全レポートでは2位だ。

同じ飛行機を飛ばしていて、一方は伸びて、一方はだめ。
これぐらいわかりやすいことはない。

ドラスチックな世界の変化を見ているとわかるのは、優れた会社はアメリカだけではなくて、
世界中に存在しているということがよくわかる。

インドを見ていると世界で通用する会社がたくさん出ている。

今、薬の開発というのは、みんなインドに行ってしまっている。
治験や実験もインド。インドを知らずして薬をしらず、という感じだ。

ジェネリックもいま日本で、話題になっているが、インドのジェネリックが入ってきたら、
値段が10分の1になるらしい。そのうちインドはジェネリックだけではなく、
そのノウハウを生かして新薬だってできるようになるだろう。

「世界最適地」ということを勉強しないといけない。

世界の企業のどこが強いのか、ということを調べておかなければならない。
あの有名なGEだって、本社機能をインドに持っていっているらしい。
GEのドイツのオペレーションの裏方は全部ハンガリーでやっている。
コストはドイツの4分の1ぐらいだ。営業が契約を取ってくると、
販売契約書やフォローはハンガリーから送られてきてやってしまう。

勉強するというときにはいまの時代、同じ業界だけを学んでもだめで、
他の業界から学ばないといけない。

とくにITの使い方、物流の方法などは優れた会社は限られてくるから、
そういうところから学ばないといけない。
僕達はもっともっと世の中のことを知らなければいけないと思う。

●日本にはいくらでもチャンスがある!

いま、日本で利回り10%の金融商品を出したら、みんな飛びつくはずだ。

去年の日本の平均が2%ちょっと。アメリカの平均が10%を超えている。
こういうところで10%の商品を出せたら、1500兆円の個人資産を集められて、
どの銀行よりも大きくなる。何でやらないの?という感じだ。

こういうのを見ていると、日本というのはいくらでもチャンスがある。
こんなチャンスがある国はないというくらいだ。

例えば、政府は介護保険で国民からお金を徴収しているが、
では我々が介護が必要になったら、誰が介護してくれるのか?

少子高齢化で、若い世代が少ないから、誰も介護してくれる人がいない。
政府はお金はあっても、人は面倒を見てくれない。

じゃあ、その人たちの介護をして、いまのGDPを維持するためには、何人必要かというと、
毎年39万人の移民を入れないといけない。

ということは、事業チャンスというのはいくらでもある、ということだ。
人がいないというのは全部大きな事業チャンスになる。

視点を一つ変えるだけで、見える世界が大きくかわる。

目先の不安や利益に一喜一憂することなく、俯瞰でものを見ながら、
自分が今何をすべきか考えていくと、自然と自らの使命=ミッションが
きっと分かるようになると思う。

<今日の記録>

ペース走:11km(1月累計200km突破!)
体重:84.0kg
体脂肪率:20.5%

<今日の食事>

朝・昼・・・なし

おやつ・・・コロッケ

夜:サンドイッチ


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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