新旧のバランス


今、時代が大きく動いているという感覚があります。
きっと将来、今の時代のことが小中学生の教科書に
掲載されるときには、激動の時代として紹介される
ような気がします。

政治も経済も制度疲労を起こしていて、今の時代に
あった新たな仕組みが必要な気がします。
新たな仕組みとは全てを新しくするということでは
なく、良いものは残しつつ、歴史の中から学べる
過去の良い知恵は生かしつつ、その土台の上に今の
人々が求めているものを構築するということです。

こういうときに考えなければいけないのが新旧のバランス。
過去を無視して、原則論を通したり、最新の技術や方法論
だけで何かを作り上げることはとても危険です。
いい例かどうかはわかりませんが、尖閣諸島の問題もその
一つです。絶妙なバランスの上で成り立っていた関係に
石原都知事の一言に踊らされた政府が結局歴史を顧みない
ままコマを動かしてしまったために、今の状態が引き起こされて
います。民主党は沖縄基地の問題といい、もっと過去の事実を
勉強するべきだと強く感じますね。

一方、日本には2000年以上も継続されている一つの文化が
あります。式年遷宮です。
伊勢神宮の内宮は、2000年にわたってその社を守り通して
きた歴史があります。それは20年ごとに社を立て直す式年
遷宮の知恵があったからにほかなりません。
想いは継続しつつ、建物を20年ごとに建て替えるというその
知恵が世界に類を見ない2000年という歴史を超える結果を
残しているわけです。

私たちの命はご先祖様の存在無くしてありえません。
過去を否定することは私たち自身の存在を否定することでもあります。
これまでの歴史から学びつつ、今の時代に私たちが何をすべきか
真摯に考えて行動することが、今の時代に求められているように思います。

PS。
先日の飲み会で伊勢神宮125社を綺麗なイラスト入りで紹介した
書籍をロック編集長からプレゼントしていただきましたので、
ここでご紹介したいと思います。

わたしがみつけたもの
~伊勢神宮125社をまわって~
松尾たいこ


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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