一冊の書籍をご紹介します。
「人生生涯小僧のこころ」
~大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界~
塩沼亮潤 著
到知出版社
この本の著者は大峯千日回峰行といって、往復48キロ、高低差1,300mの山道を毎日、16時間かけて9年間歩き続けるという荒行を成し遂げた方です。修行が大変厳しいものであるため、本人を含め、1,300年にたった二人しかこの行を達成した者はいないそうです。体を壊そうが、悪天候だろうが修行を止められず、止めるときは自分で命を絶つ掟があり、そのために死出装束に身を固め、自害用の短刀と、首をつるための縄を持って歩きます。9年間の間には熊に襲われたり、自然災害に見舞われたり、幻覚をみたり、生きるか死ぬかの命ぎりぎりの正念場が多々あったそうです。さらに、千日回峰行の後には、断食、断水、不眠、不臥(食べない、飲まない、寝ない、横にならない)を九日間続ける四無行というこれまた生死をさまようような厳しい荒行も成し遂げてられています。私は以前テレビのニュースでこの荒行を達成した方がいるということを知ったのですが、自分とほとんど違わない年齢だったので、世の中にはすごい方がいるんだなと率直に感じていました。
本を読んでいると、著者の荒行の時の生々しい様子や、苦しいときの心の葛藤状態がリアルに伝わってきます。人は自分の力ではどうにもならないというところまで本当に追い詰められた時に、自然体でものごとをとらえるようになり、人生と素直に向き合うことができるようになるんだということを学ばされました。現実をまずは素直に受け入れ、前を向いて一生懸命に取り組んでいれば、そこから新たな道が開けてくるのだと思います。(船井総研の会長も似たようなことをおっしゃっていたような気がします。)それを繰り返すことで人は成長し、いろいろと悟ることができるのだと思います。
日々いろいろと悩んだり、苦しい思いをすることもあるかと思います。そうしたときに元気をもらえる言葉がたくさんつまったよい本ですので、機会があれば是非読んでみてください。
最後に、書籍の中にあったいくつかの言葉を紹介しておきます。
「現実を受け入れ愚痴らず精一杯生きると、そこに道が開けてくる」
「山で修行した人だけが悟れないというものではない。
それぞれの生活の中で、それぞれに与えられた役目を
果たしていく中で、心を研ぎ澄ませ、目を凝らし、耳を済ませたとき、
いろいろなことが悟れる。」
「心を込めて生きるから心が変わり
心を込めて語るから相手の心に伝わり
心を込めて行うからみんなが感動してくださる」
アースマラソンのかんぺいさんといい、塩沼住職といい、世の中には凄い人がたくさん
いるものです。
<今日の記録>
ペース走:10km(1月累計157km)
体重:83.8kg
体脂肪率:20.5%
<今日の食事>
ブランチ:チャーハン+オムライス
おやつ:ドーナツ
夜:マクドナルド ダブルチーズバーガー
※写真取り忘れです!
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