小布施ッションで学んだこと


昨日に引き続き小布施ッションのお話。

梅原氏の講演を見て感じたこと・学んだことを
今日は書いてみたい。

デザイナーのプレゼンはあまり見たことが無いが、
とても印象的だった。
まず言葉の使い方がとてもうまい。一つひとつの
言葉を大切にまた見せ方にも気をつかっていて
とても惹きこまれる。

話の内容は一貫していて

「マイナス」×「マイナス」=プラス

に作用するということを具体的な事例、
それもご自身が関わった事例を笑いを交えて
お話されるので、とてもリアル。

たとえば、

なかなか売れない新幹線販売員のお話。

ワゴンを押すのではなく、引くという発想。
作業効率を考えるのではなく、効率の悪さという
マイナスを滞留時間の長さというプラスに変えて
単位時間当たりの売上を3.5倍にしてしまう。
方言が分かりにくいというマイナスを、チャーミングさ
とオリジナリティに変えてしまう逆転の発想。

一本釣りわら焼きタタキというブランド

一本釣りという非効率に、不要物のわらを掛け合わせ
新しい魅力を生み出すという発想。「わざわざ」手間
をかけるところに良さを見出し、それを伝えるための
様々な工夫とセンス。

天日塩アイス

さびれた村の一青年が考えたアイスと、手間のかかる天日塩
の掛け算によって生まれたあたらしいアイスブランド。
手間がかかっていることを分かりやすくブランディングして
3000万円が4億円の売上に跳ね上がる。

新聞バッグ

四万十川からごみ袋をなくしたいという発想といらない
新聞紙という二つの不要物を掛け合わせ出来た新しい
エコ商品。現在では海外へも飛び火し大きなブームに
なりつつある。

すべては効率だけを考えるのではなく、一見非効率、不要に
思えるものにストーリーを重ね合わせ、
顧客とのコミュニケーションデザインを工夫することで、
そのストーリを浮かび上がらせる手法。
これによって無から数々のお金を生み出しているのだ。

いや違う。

実は隠れ資産というものがそれぞれの地域にはたくさんあるのだ。
それを見つけ出し、市場価値を与えてお金に換えているという
表現が正しい。

きっと日本中にたくさんの宝が埋まっていると思う。
それを掘り出すのが僕らの役目だ、きっと。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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