己のためではなく、他のために生きる。
いや、他のためだけに生き抜く。
限られた人だけにしか出来ない
壮絶な究極の生き方だ。
いや、この生き方ができる人はすでに
人を超越しているかもしれない。
「忘己利他」という言葉は、
経典に説かれている言葉ではない。
これは、最澄(伝教大使)の
『山家学生式(さんげがくしょうしき)』
のなかの国宝論に出てくる言葉。
国宝とは何物ぞ
宝とは道心なり
道心ある人を名づけて
国宝となす
故に古人いわく
径寸十枚
これ国宝に非ず
一隅を照らす
これ則ち
国宝なり
悪事を己に向へ
好事を他に与え
己を忘れて
他を利するは
慈悲の極なり
(径寸=直径一寸の玉)
こんな人がどんどん生まれてくれば
地球も大きく様変わりすることだろう。
どうすれば全人類がこうした意識へ
転換できるのだろうか?
では、また。
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