不安の自己増殖


福島原発事故の評価尺度がレベル7にまで引き上げられた。
このニュースが流れる前と後とで、特に事実に変更は無いが、
マスコミが一斉に報道を始めたことから、改めてこれまで
流れていた情報がいい加減であったかをさらし出すという
お粗末な結果になった。

事実だけに着目すれば、おそらく放射線の最大放出時期は
3月15日前後であったと推察されるが、それに伴う情報量や
コメンテーターなどの意見については、日がたつにつれて
どんどんボリュームが増えてきているように思う。
事実の変化と情報流通量とその内容に大きな乖離が
あるために、何を信じてよいか分からない状況となっていて
不安だけが増殖してしまう、いわゆる「不安の自己増殖」
を政府主導で演出しているような気がしてならない。

今の世の中、携帯やネットがだれでも自由に使えるように
なっていて、情報が氾濫している。人はそうしたツールから
簡単に得られる情報によって、様々な判断をしたり、意見を
述べたりする。その拡大速度たるや、以前このブログでも
紹介した階乗レベルのもので、指数関数的な伸びを示す
はずだ。

ここまで情報化社会が発展した状況において、これだけの
危機感の高いニュースが流通しているのは、おそらく日本では
有志以来のことである。こういう場面では、個人が「事実」を
きちんと把握して冷静に判断し行動するということが強く
求められる。第三者や無責任や評論家、コメンテーターの
意見に踊らされることなく、でも重要な情報にはきちんと
耳を傾け、行動することが大切である。

今回の出来事が一旦収斂した暁には、きっとこうした
情報流通に関する次世代ルールの整備が欠かせないと
思う。昔であればなかなか一般人には伝えられなかった
秘匿情報が誰でも手に入る世の中になったからこそ、
そうした情報を認知して行動する責任者としての資質が
個人個人に求められていくのではないだろうか。

<今日の記録>
RUN:7km(今月115km 今年1055km)
自転車:25km
体重:83.1kg 体脂肪率20.3%
カロリー:+2200-2600=▲300(累計18,490)

<今日の食事>
昼:ごはん+ハンバーグ
夜:ごはん+おさしみ
おやつ:グレープフルーツタルト+ポテトチップ


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

コメント

コメント一覧 (3件)

    • ありがとうございます!とりあえず年初から1日も欠かさず更新できているのが奇跡です。。。

  • そうですね!確かに地震後大きなエネルギーの変化を感じています。様々な場所でいろいろな方が面白い活動を始めているので、きっとこれからワクワクするようなことが起こってくるような気がします。お互いできることを一所懸命にやっていきましょう!

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