幽体離脱とマーケティング


最近、ちょっとアカデミックな話題が多かったので、
今日は身近な話を少ししたいと思う。

実は、つい先ほどまでドリームゲートの本社で新年会に
参加させていただいていた。

前半は、現役アナウンサーの倉島麻帆さんの講義を受けた。

テーマは 「話す技術・伝える技術」。

明日も参加者60名のセミナーを抱えている自分にとっては
うってつけのテーマだ。
内容は倉島さんのHP(http://www.kurashimamaho.com)で
ご確認いただくとして、僕がこのセミナーで得たものはずばり
「笑顔」の大切さだ。

あまり人に嫌われる性格ではないのだが、昔から個人的に
コンプレックスに思っていることが一つある。

それは。。。

笑うときに歯を見せないこと。。。

良く友人にも「器用な笑い方するよね。」といわれるほど
歯を隠して笑うことに長けている。これは小学生のころに
虫歯がひどくて歯を見せるのが恥ずかしかった苦い経験に
由来している。
でも今日のセミナーで笑顔はトレーニングで改善できることを
知った。小さな努力で大きな成果が期待できるすばらしい内容
なので、是非明日から実践してみたい。
100km走る準備よりは楽だろう、きっと。

さて、この講義が終わった後、アドバイザー仲間で新年会を行ったのだが、
この新年会でも、またやってしまった。

そう、幽体離脱だ。。。。。

間違えないでほしい。幽体離脱を実践したわけではない。
幽体離脱のリアル体験談を、またしてしまったのだ。

先日の別の新年会でも話をしてしまったのだが、一旦この話のモード
になると、聞いている人の食いつき度合いが半端ではない。
(ある意味凄いことではあるが。。。)
もちろん肯定派、否定派様々いるのだが、いずれにしても必ず熱い
議論と大質問大会になってしまう。

今日は、アドバイザーの皆さんの鋭い質問に加え、ドリームゲート代表の
松谷さんからも矢継ぎ早に次々と質問が飛んできた。

「魂ってそもそも何なの?」
「人は死んだらどこへ行くの?」
「なぜ魂は存在しているの?」
「なぜ人は肉体をもって今生きているの?」
「幽体離脱したら何かいいことあるの?」
。。。。

ほとんど宗教や哲学の世界である。
全然完璧ではないが、自分が理解できている範囲で
一つ一つお答えさせていただいた。

実は、その質問に答えている最中に、様々な気づきを得ていた。
(冷静に自分の会話を俯瞰で観察している様子がまた面白いのだが。)

<その1>
人は自らが体験できないことを心の底から信用できない。

<その2>
人は自分の理解の範疇を超えると感情的になりやすい。

<その3>
人はいずれやってくる不可避な出来事に対して強い興味を持つ。

<その4>
世の中に真実と自信を持っていえるものは実はほとんど存在しない。

実はこれらのことは、すべてリアルビジネスの世界でマーケティングに
応用できるものばかりだ。

幽体離脱のことを実際に人に興味をもっていただくためには
リアル感を持ってまず伝える必要がある。
量子力学などを駆使して理論的な背景を少しは説明できるが
100%説明することは現在の科学ではとてもできない。
となると、いかにその体験に近い状態=感覚や感情を話しを
聞いている方に提供できるかが、幽体離脱のマーケティング
ではとても大切になる。
(ていうか幽体離脱のマーケティングってなんだ。。。(笑))

でも<その1>で書いたように、どんなにリアルな話を聞いても
どこかに不信感が残ってしまう。一番良いのは、体験していただく
ことだ。しかもできれば一緒に体験することが望ましい。

一緒に体験し、その経験を共有すること。

これに勝る説得は無い。
世の中の様々な商品やサービスでも、新しいものであればあるほど
こうした共有体験をいかに醸成していくかがとても大切になってくる。

<その2>もマーケティング上、とても大切な要素である。
理解できる間は理屈で消費者は興味を持つが、理解を超えたところで
感情が動き出す。ここでポジティブな感情へいかに誘導できるかどうかが
マーケティング戦略上とても大切である。
ちなみに今仲間と一緒に展開しているブランディング専門会社の
「MBAラボ」では、この考え方を「情緒ベネフィット」と呼んでいる。

<その3>もそうだ。
「死」という最大のイベントはもちろんのこと、人生において
不可避とされる様々な出来事の背景には大きなビジネスチャンスが
あることが多い。必ず起こることに対しては必ず準備が必要となるから
当たり前といえば当たり前であるが、この部分にもっとフォーカスした
マーケティング施策を展開すればビジネスは大きく成功するだろう。

<その4>は、実は幽体離脱という特殊な事象だけではない。

たとえば携帯電話。携帯で当たり前に使っている「電波」が
何かということを説明できる人はいない。
経験的に電波の特性を理解して、人類に都合よく利用しているだけだ。

もっと身近なところで言えば重力。なぜ重力が発生するかどうか、
これは今の科学で解明されていない。もし重力が生み出される仕組みが
解明されれば、重力と反する力を生み出すことも可能になり、
UFOのような物体を飛ばすことも容易になる。

もっと言えば、物質を構成している原子。原子は原子核の周りに電子が
回っているというモデルを学習したことがあると思うが、そもそも電子が
ずっと空間に浮いているエネルギーはどこからやってきているのか?

日々聞いているニュースやネットでの情報もすべて断片的な一つの意見
であり真実ではないことが多い。私達はそうしたある意味、作られた世界
の中で生きている。

実は私達は自分達に関心のある部分だけを見て日々生きているのであって
真実の姿は見ていない。逆に言えば、すべて心が作りだした幻想であり
その幻想の中でルールを決めて生きているとも言える。

この状況を逆手にとることもできる。
真実が分かっていないのであれば、真実らしきものを作った奴が真実になる。
その最たるものが宗教ではないか。

とまあ、短時間の新年会ではあったが、いろいろと考える良い機会になった。
この手の話題は、本気で書くとすごい大作になってしまうので、
今日はこの辺でご勘弁下さい。
明日大切なセミナーを主催しますので。。。

※ちなみに、幽体離脱をいくら口で説明しても理解できませんので、
 体験されたい方はモンロー研究所のHPをのぞいてみて下さい。
 あ、もっと簡単に体験したい人は、金縛りに会ったときに、恐怖心を
 捨てて思いっきりおきてみてください。
 運がよければ魂だけ起き上がりますよ。

<今日の記録>
ジョギング:15km(今月累計320km)
体重:83.4kg
体脂肪率:20.3%

<今日の食事>

朝:パン2個+コーヒー

昼:ご飯+コロッケ2個+ツナポテトサラダ

夜:ピザ+おすし+チキン


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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