昨年3月に卒業したSBI大学院の授業の中で取り上げられていた
事例を一つ紹介したい。
京都の法隆寺の改修を行っている、いかるが工舎の西岡棟梁が、
次のようなことをおっしゃっている。
●自ら考えることが大切
「この方法ではあかん、こないしたらどうやろ、
やっぱりあかん、どないしたらいいんや。
そうやってさまざまに悩みますやろし、その中で考えますな。
これが教育というもんやないですかいな。」
●実践を通して学ぶ
「やってみな、自分がどこがわからんのか、
できんのかまったくわかりませんのや。」
中国の「中庸」の中にも次のような記述がある。
「博く之を学び、審らかに之を問い、慎んで之を思い、
明らかに之を弁じ、篤く之を行ふ」
※博く学んで知識を深める。
(知れば知るほど、また実行しようとすればするほど、疑問が沸くので)
物事の本質を細かに分けて先生に問いただす。
(そして学び知ったことを)どのように自分の行い
とするかを考える。
(実践に伴い、矛盾や惑いが起こりやすいので)明確にそれを判断して惑いを
退ける。(そしていかなる場合でも)忠実に善を行うのである。
私はよく自転車の例を出して説明をするのだが、頭で自転車の乗り方を
理解することと、実際に自転車に乗れるようになることは明らかに異なる。
仕事においても同じで、頭で分かっているレベルでは実際によい結果に
つながることはまずない。
理解したことを自分のものにするまで実践を繰り返し、
考えなくても自然に実行できるレベルまで達することで
初めて結果が出るようになる。
結局のところ、仕事を通じて成長するということは、
次のサイクルにまとめることができるのではないか。
1.先輩やモデルとなる人がやるのを見て、 (観察)
2.自分で考えて、 (概念化・理論化)
3.研鑽を重ね、 (意識的施行)
4.現場で実践する。 (現場での実践)
5.1に戻る
この繰り返しの中で、特に3や4のような具体的行動に取り組んだ後に、
先輩や識者からのフィードバックを受けて自ら考え軌道修正することが
とても大切である。
軌道修正できなければ同じ失敗を繰り返す結果となり、
成長がそこで止まってしまう。
上司から同じような指摘を繰り返し受けている方は、
そのポイントについてきちんと理解し、
自ら確実に改善できたと判断するまで、徹底的に矯正すべきだ。
その繰り返しによってでしか人は成長できない。
「成長する」ということは、実際とても大変なことだ。
何らかの苦痛が伴うことも多い。
それでも、高い目標を掲げて一所懸命に努力し、
それを乗り越えていくことに私は大きな意味があると思う。
個々の成長なくして、企業や地域、国家の成長はない。
ふがいない政治家のことを揶揄する前に、まず自らに目を向けて、
それぞれが本来持つ力を十分発揮するために日々努力し
成長することが、今の時代には求められている。
それぞれが目の前でできることを一所懸命になってまっとうし、
すこしずつ全員が成長すると、それが全体の成長につながっていく。
・・・アセンションもきっと同じような仕組みで起こるんだろうな、きっと。
(すいません。。。最後の最後でちょっとスピってしまいました。)
<今日の記録>
ペース走:10km(1月累計285km)
体重:83.7kg(ちょっと減少傾向)
体脂肪率:20.3%
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