原因があって結果がある、因果律は宇宙の基本法則の
ひとつです。
この世の法則は究極的には作用・反作用と、共振・共鳴
によって成り立っています。因果律はその二つのルール
によって生み出される一つの大きな仕組みです。
男と女、空と大地、陰と陽、バランスの上で
成り立つものは共生関係にあり、互いがもう
一方を因とした果と見ることができ、広い意味での
因果律のひとつと考えられます。
これらはお互いに影響を及ぼしながら、しかも
それぞれがそれぞれを支えあう関係になっています。
木火土金水（もっかどごんすい）という五行の関係、
食物連鎖、地球の生態系の様な循環サイクルも、
他のものの存在、働きによって己が活かされるという観点からすると、
大きな枠における因果律と捉えることができます。
共生と循環、これに加えてこれまでもこちらのブログで書いてきた
通り、宇宙の基本法則はフラクタルによって成り立っています。
フラクタルとは、すなわち素粒子レベルのミクロの世界から宇宙論に
至るマクロの世界まで、宇宙の森羅万象（時空）はすべて同じ法則で
貫かれているということです。
人がいわゆる悟った状態になると、この因果律が消滅します。
因果律が消滅すると、時間と空間が消滅します。
なかなか分かりにくいことですが、実際にこの因果律を支配しているのは
人間の思考でありマインドです。それを超越した悟りの世界に入ると
因果律はなく、すべてが同時であり、すべてが一つになります。
ただ、私達は今、肉体をもって生まれており、そこには思考があり、
マインドがあります。そしてそれにより自己認識ができるようになっており、
因果律が生まれ、そこで様々な体験をすることができるわけです。
とても良くできた世界だと思います。
古くから宗教、道徳の中で、因果律による幸福になる方法が
説かれてきました。
「幸せになりたかったら善い行いをしなさい」というものです。
この世の中に善悪という尺度で明確に判断できるものが
あるのかどうか、という論は置いておくとして、
どのようにすれば、この因果律を明確な望むべく形で導くことができるのか
ということを考えてみます。
この世はすべてフラクタルです。人間の思考と行動、その結果の法則は、
他の自然物の法則と一致しています。何らかの結果を望み、そのため準備、
事前行動を「種まき」と呼ぶことがあります。
種をまいて実りを待つ、目に見える身近な植物の生育法則が、因果律を
最も分かりやすく理解させてくれるいい素材となっています。
一粒万倍、一粒の種が万倍の実りとなって還ってきます。これは私たちの
社会の中で誰でも簡単に見ることができる奇跡です。実体を伴った奇跡を
私たちはいつも目の前で見ているわけです。
一粒の種をまいて、なるべく多くの実りを得るためには、どの様にすれば
いいのでしょうか。それは農家の方が教えてくれています。
まずしっかりと土の中に種を植えつけなければなりません。
土地の表面にばら撒いてしまっては、その種から芽を出さすことはできません。
種は、芽を出し、実りをつけるまで穿り返してはなりません。
土の中でどれくらい成長したのかは気になるところですが、
土を穿り返してしまっては、せっかく伸び始めた芽を摘んでしまうことになります。
種をまくには時期、旬というものがあります。
時期を逃すと成長速度が遅くなったり、
場合によっては途中で枯れてしまうことがあります。
土地の広さに合った適当な種の数というものがあります。
狭い土地にたくさんの種をまいても
多くの実りは期待できません。
芽を出す前にしっかりと根を張らなければなりません。
茎が伸び、実りをつけた時に倒れてしまいます。
「植物」は私たちの身近にいる一番の先生です。
私たち日本人は大地から学ぶという原点をもっと
大切にしなくてはなりません。
人生、どんな局面からでも花を咲かせ、大きな実りを得ることができる
ことを教えてくれています。
そうした学びをこれから展開するビジネスを通じて世の中に
広めていきたいと思います。
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