早期退職者殺到


トーマツ早期退職募集に30代会計士600人殺到

http://media.yucasee.jp/posts/index/9083?oa=ymb6162

大手監査法人のトーマツが募集していた440人の早期退職に
600人が応募し、9月末に退職していたことが3日わかった。
退職者数は募集枠のおよそ1.5倍で、対象者総数の1割にも及んだ。
「監査しかできないと未来がない――と、見切った人が多かった」
(トーマツ40代職員)といい、
「会計士の夢は大手監査法人」は過去のものとなったようだ。
一方で、法人側としては辞めて欲しい、パートナーら幹部クラスは65歳まで
年1500万円の不労所得を保証しても応募は少なかった。

----引用ここまで----

この記事を読んだときに、ふと思いだしたことがある。
留学会社時代に、準大手監査法人の先生方と一緒に決算確認を行い、
数字について議論をして、明け方まで眠い目をこすりながら一緒に
仕事をしたという思い出だ。
クライアントの言いなりになって、粉飾決算すれすれの行為をする
会計士もいれば、本当に親身になってクライアント企業のことを真剣に
考え、時には厳しく、時には指導しながらその成長を見守って
いただけるような熱い会計士もいる。
僕が関わっていたのは後者の会計士の先生方で、今でも心の底から
尊敬をしている。この記事に出てくるような一職業として彼らは
仕事をしていたのではなく、武士のような志をもって日々の業務に
あたっていたのではないだろうか。

監査という業務そのものもこれから大きな過渡期を迎えていくことに
なると思うが、それ以上にこの記事を見て不安に思ったこと、それは
年間1500万の不労収入を保証されてもやめない幹部がいるという
こと。
当然だが、現在の報酬はそれ以上もらっているということだろう。

僕が同じ立場だったら、1500万を65歳まで頂戴しながら、
いろいろなことをチャレンジして老後の自分の新たな道を作って
いくと思うのだが。。。

天下りもそうだが、どうも既得権益を好む傾向があるらしい。
既得権益からうまく税金をとる仕組みを作ればいいのにと
強く思ってしまった。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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