多様化したマーケットにどう対応するか


以前少しこのブログでも書いたことがあると思うが、
近年マーケットのニーズの多様化が激しい。

教育などでも昔は一教師が大勢の生徒を教えていたが、
今では個別学習を主体とした学習塾が繁栄している。

AKBやEXILEなど、多人数チームでの歌手グループが登場
しているのも、こうした消費者のニーズを巧みに捉えて
CD売上向上を図っているからだ。48人もいれば一人位
好みの娘がいてもおかしくは無い。
(そこに総選挙なる手法で購買意識を煽った秋元康は
率直に凄いと思う。)

コンビニやスーパーなどの棚を見ても、同じカテゴリーに
たくさんの商品が並んでいる。一瞬どれを選べばよいか
迷ってしまうほどだ。

1980年代までは、何かを購入する際にキーポイントだったのは
その商品やサービスがもつ機能そのものだった。高性能な
物が売れ、新しい機能価値を持つものが市場に登場すると
爆発的な売上を記録した。

国民全体が物持ちになり、生活に十分な物が手に入ると、
今度は機能価値ではなく、自分の気持ちを満足してくれる
そうした商品、サービスに飛びつくようになる。
すなわち機能価値重視から情緒価値重視への市場変換が
起こった。

それを体感できるのが、テレビCMや広告のキャッチの変化。
昔は機能を謳っているものが多く、90年代以降はその商品や
サービスを使っていかに生活シーンが変わるかを謳って
いるものが多くなっている。

その一番良い例がジャパネットタカタの台頭だ。
タカタは90年代後半から売上を急激に伸ばしている。
あの販売方法、よく見ていただきたい。
もちろん機能説明も行っているが、タカタ社長のうまい
ところはその機能をどのようなシーンで使うか、消費者に
具体的なイメージを与えていることだ。
商品が同じでもそのイメージを分かりやすく伝えることで
消費者は勝手に自分の記憶に当てはめて理解をする。
まさに多様化したマーケットにうってつけの商法である。

2000年台に入って今度は、多様化からシンプルライフへの
変換が起こっている。
人は今、本当に自分の生活に必要なものが何かを
じっくりと考えるようになった。

断・捨・離ブーム、片付けブームなどはまさにその
時代を端的に表している。

今のこの時代に商品を売るために何ができるのか、
今抱えている仕事の案件でも絶えず問われる問いで
あるので、アンテナを高く張って、時代にあった
マーケティング&販売戦略を立案していきたい。

<今日の記録>
RUN:10km ※再開しました!
体重:82.3kg 体脂肪率:19.5%

<今日の食事>
朝:カレースープ
昼:から揚げ弁当
おやつ:フィナンシェ+スナック+アイス
夜:カレーライス


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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