100kmトレイル参戦記


昨日に引き続きおんたけウルトラトレイルのお話。

仮眠を取ったあと、準備をしていざ出発地点へ移動。
全国から集まったテラM集団がすでに集まっていた。

準備体操をすませ、出発前の記念撮影。

ちなみに100kmのコースと高低差表は以下のとおり。

午前0時、暗闇の中、スタート!
いつもどおり、最後尾からのんびりと走り始める。

暗闇の中、最初から上り坂をひたすら登る。

10km地点通過(午前1時19分)

20km地点通過(午前2時27分)まだ真っ暗。。。

今年は100マイル=160kmに参加されている方も50名ほどいて
彼らは僕らよりも4時間前にスタートしてこの暗闇の中、山を駆け巡っている。
すごすぎる。。。

ちなみに暗闇だけでなく足元は瓦礫だらけの道が続く。
こんな感じ。

昨年は偶然乗った大きな石がぐらついて、その影響で左足の靭帯を
半分ほど傷つけてしまってリタイアした。ことしは両足の足首とひざを
テーピングで完全に固めて走っていたので、足首とひざは最後まで
持ったが、10km過ぎで岩に右足先を強打してしまい、右足の親指を
捻挫してしまった。。。
ま、このレース、無傷でゴールできるとはおもっていなかったので、
痛みを我慢しつつひたすら暗闇を進む。

30km地点通過(午前3時56分)

34km地点にある第一チェックポイント(制限時間午前6時)
できゅうりとバナナでエネルギー補給

ちなみにこのレース、エントリーは700名程度なのだが、出走者が555名、
そのうちの1/3はこのチェックポイントをクリアできないらしい。
僕は午前4時54分にここを通過した。

この時間になるとだんだん明るくなってきて、周りが見えてくる。

早朝の湖がきれい。

改めて自分たちが今走っている道を見ると、ちょっとぞっとしてくる。
こんな道をヘッドライトひとつで今まで走ってきたんだ。。。。

40km地点通過(午前5時46分)

しばらく走っていると、ついに昨年リタイアしたエイドが見えてきた。

昨年お世話になったおじさんに再会。(真ん中のひげのおじさんです。)

リベンジを誓って、未知のコースへ突入!

朝もやの貯水湖の風景がきれい。
(流木がすごい。。。)

50km地点通過(午前7時4分)

60km地点通過(午前8時45分)

さっきほとりを走っていた湖があんなに遠くに。。。
自分が登ってきた高さを実感する。

反対側にはおんたけ山がくっきりと聳え立つ。
そういえば昨年の8月におんたけスカイレースなるレースに
参加して、ふもとからこの山の頂上まで上って頂上を一周して
降りてきたのを思い出した。。。あれも辛かった。。。

このトレイルレース、たぶん何十箇所というがけ崩れの跡を目撃
しながら走るのだが、その中でも圧巻だったのが、この場所。
(今、地震が来たらきっと助からないだろうと怖くなった。。。)

65km地点の大エイドで足のテーピングを強化して
後半戦へ。

70km地点通過(午前10時55分)

このあたりからぐんぐん気温が上がっておそらく30度は軽く
超えていたと思う。。。第三関門で水浴びを楽しむ。

80km地点通過(12時44分)

まだここから200mほど上って、降りて、上ってを繰り返す。
上りきったところから別の角度から見た御嶽山が見える。

がけ崩れ地帯が続く。。。

反対側に目を向けると、ぐにゃぐにゃになったガードレールが。。。
こわっ!

90km地点通過(14時32分)

ここからひたすらくだりが続く。
僕の体重の数倍の力が片足に交互にかかるので、
足が悲鳴を上げてくる。なんとか15時間台で完走をしたいので、
気合を入れなおして、走り続ける。
ゴール5km前で舗装路に出るが、急に体感気温が上がる。
感覚的ではあるが山の中と比べて5度は高い気がする。
90km以上走ってきた疲れと、痛みに加えて、眠気と暑さで
めまいが襲ってくる。

最後の橋を渡って、最後の上り坂を登りきると、ゴールのスポーツ公園が
見えてくる。

ゴールゲート!

15時32分、無事ゴール!。
ゴール後の写真をパチリ。

順位は後日サイトで確認できるようだが、昨年のタイムから
推測するとおそらく150位前後に入っていると思う。
555位からスタートしたから、ざっと400人は抜いてきたことになる。
そんなことを考えて体から力が抜けたとたん、全身に強い
痛みが走る。足だけではなく、首や背筋など、普段使っていない
部分を今回のトレイルレースでは使ったので、痛みが半端ない。
すでに疲れで痛みも麻痺していていたが、
足の指を見たら、爪は内出血、親指は腫上がっていた。
本当に最後までがんばってくれた体に「お疲れ様」と感謝したい。

体はぼろぼろですが、心はリベンジを果たせた達成感で満たされました。
応援してくださった皆様、このように無事完走できました。
ありがとうございました。

次の100kmレースは10月に行われる四万十ウルトラマラソンです。
抽選に当たったので、今年も仮装して100km走りたいと思います。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

コメント

コメント一覧 (10件)

  • 無事完走、おめととうございます!
    通常のウルトラマラソンに比べ、想像を絶する過酷なトレイルコースのようですね。ただ、ただ唖然!サロマ湖ウルトラから1か月内に2本も走る強靭な体力にも圧巻です。いやはや、スーパーサイヤ人のようですね。

    • コメントありがとうございます。スーパーサイヤ人というよりは、魔人ブー的体形ですが、なんとか完走できました。足の指以外は意外に平気で、ひざも太ももも、あと50km位はいけそうです。来年160kmに参戦するので、それまでにさらにバージョンアップしますね。

    • お、いい感じの距離ですね。どこかのレースでご一緒しましょう。

  • まずは完走おめでとうございます。

    強靭な肉体、精神力で去年のリベンジ!!!
    『とにかく凄い!!!』

    今だ、サロマの疲れが多少残っている私とは大違いですね。

    お疲れ様でした。この後は、ゆっくり体を休めてください。

    PS.私は四万十へは家族で向い一人で出走になります。
    シッカリ調整して挑戦したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
    当日お会いできる事を楽しみにしております。

    • コメントありがとうございます!四万十は今年も何か仮装して走りますので、現地でぜひお会いしましょう!

    • ありがとうございます!。どこかのレースでご一緒できるといいですね。

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