マラソンと経営


今日は、北海道から羽田経由で直接
クライアント先の岡山に入った。
身体がくたくただったのだが、予定の飛行機が
1時間以上遅れるアクシデントが発生。
アナウンスによれば、鳥がたくさん羽田空港の上空を
飛んでいて、飛行機にぶつかったとのこと。
しかもそれが2度繰り返され、滑走路のチェックやら
なんやらで、飛行機の中で1時間ほど待たされた。
ま、仕方ないのだが、体中が悲鳴を上げている状態で
飛行機の中で辛抱するのが、とてもつらかった。

さて、そんな思いをしてまで走ったウルトラマラソンだが、
なぜ走るのかという問いに対して、今回一緒に走った
元ドクターシーラボの社長である池本さんが、とても
共感できる記事をメルマガで書かれていたので、ここで
紹介したい。

----以下転送分------

池本克之です。

私はランニングを日課にしていて、
100キロマラソンに出るほどめり込んでいるのですが、
そうしたご縁もあり、
この度、「ランナーズ」の8月号(6/22発売)に
インタビューが掲載されることになりました。
(すでに発売されています!)

「ランナーズ」(8月号 6/22発売)
http://runnet.jp/book/runners/

私のインタビューが載っているのは、
各界で活躍する人が自身のランニング体験について語る
「top runner」というページです。
よかったら、ご一読ください。

さて、今回は、いつもとは趣向を変え、
ランニングについてお話ししたいと思います。

皆さんが「社長の時間の使い方」について考える上で、
お役立ていただけると思ったからです。

私がランニングを始めたのは、37歳のとき。
ドクターシーラボの役員会に出ていて、
ふと皆がポッチャリ系の人ばかりなのに気づき、
「走って体重を落とすか!」と思ったのがきっかけです。

実際に走ってみると、
気づいたことがありました。

ランニングは、
とてもビジネスマンに向いている
趣味だということです。

というのも、走り始めの最初の20分は、
ちょっとしんどかったりして、
自分の身体と会話したりしているのですが、
20分を過ぎると身体が馴れてきて、
辛さがなくなります。

すると、何が起こるのか?

1人アイデア会議が頭の中で始まってしまうのです。

これが思わぬ発見でした。

とにかく、走る以外には、何もやることはありません。
テレビを見たり、本を読んだりすることもできなければ、
電話がなることもありません。
もちろん、社員に話しかけられることもないのです。

しかも、日頃、忙しくしている人間が
このような真空状態に
強制的に置かれてしまうわけです。

何もかも空っぽの状態です。

こうなると、日ごろ気になっていることが
次から次へと浮かんできます。

個別に対応策を考えたりしていると、
ふと全く違うアイデアが浮かんできたりもします。

血のめぐりがよくなっているせいか、
机の前で考えているときよりも、
遙かに良いアイデアが浮かびのです。

そうしてずっとずっと考えていると、
いろんなことが頭の中で結び付き、
どんどん発想が広がっていきます。

実際、「これってブレークスルーだよな」というアイデアが
本当に浮かんできたことが何度もありました。

こうなると、楽しくて楽しくて仕方ありません。

会社に早く行き、仕事をしたくなっていきます。

しかも、運動して勢いがついているせいか、
「売上を1000億にするには」といった
アグレッシブでスケールの大きな考えが
次から次へと浮かんできます。

もう、やる気の塊です。

やる気の塊なので、
やるしかありません。

仕事がどんどん進み、
さらに考えることが増えます。

そして、また走りながら、考えるのです。

これを毎日、毎日、繰り返すのですから、
仕事に悪い影響が出ようはずがありません。

私がランニングを始めたドクターシーラボの時代というのは、
3年で売上が40倍になるような世界ですから、
毎日が本当に目まぐるしく過ぎていきます。

小さなことから大きなことまで
脳をフル稼働させなければいけないわけですが、
そうした慌ただしい日々の中でも
先をしっかり見据えて考えなければなりません。

今思えば、こうした日々を乗り切れたのは、
ランニングのおかげだと言っていいと思います。

皆さんも実感されていると思いますが、
社長をやっていると、
自分の時間をじっくり取るということは、
なかなか難しいものです。

会議は多いし、アポイントもたくさん入ります。
決済を求められ、質問を受け、
電話が鳴り、メールは入るはで、
意図的に自分の時間を持つようにしないと、
時間に押し流されかねません。

ランニングをするということは、
こうした多忙な日々を過ごす社長が、
誰にも邪魔されることなく、静かな状態に身を置き、
自分と対話し、ビジネスの未来を模索する
絶好の時間となるのです。

私にとってランニングは、
余暇を楽しむ趣味というより、
ビジネスツールと言ったほうがいいのかもしれません。

また、ランニングを趣味にすることで、
お酒を飲んだり、夜更かしに使う時間が減ります。

1日1時間とか2時間をランニングに使うというと、
「忙しいのに、よくそんな時間がありますね」
と言われることが多いのですが、
実はまったく逆でして、ランニングすることで
結果的に自分の時間も増えていくのです。

そもそも体も健康になりますから、
気分もよく、頭もスッキリします。

社長、あるいは責任のある仕事をしている人は
日ごろから悩んだり、迷ったりすることに
時間を費やさざるを得ないと思うのですが、
そうした時間も短縮できるようになります。

話をまとめると、

・自分のビジネスについて考える時間をまとめて持てる
・お酒や夜更かしほか、成果に直結しない時間を減らせる
・コンディションが上がり、脳の稼働効率がよくなる
・判断、決断が早くなり、もっと時間がつくれるようになる

このようなサイクルを生み出すことになるのです。

こうした効用に気づいたこともあり、
37歳のときから7年半、
私はずっとランニングを続けています。

大会などに出ることも増えたので、
人間関係が広がり、
付き合いの濃さも増しました。
これもランニングがもたらした
私の大きな資産となっています。

(蛇足ですが、「お肌がきれい」と
 言われることも増えました)

仕事は会社だけでやるものではありません。
日頃の脳や心、身体のコンディションづくりから
すでに仕事が始まっていると
考えたほうがいいのはないでしょうか?

習慣が変われば、生活が変わります。
どうせ変わるなら、良いほうに変わりたいもの。

いきなりランニングが難しいという人は、
ウォーキングでも同じことが可能かと思いますので、
試しにやってみてはいかがでしょうか?

ノーリスク・ハイリターン、
確実に「資産形成」ができる、
最高の自己投資です。

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本当に池本さんのおっしゃるとおりだと思う!
3週間後のおんたけウルトラ100kmへ向けて
また頑張ろう。


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 「実際、「これってブレークスルーだよな」というアイデアが
    本当に浮かんできたことが何度もありました。」って経験が未だにありません。しょーじき、浮かんでは消え浮かんでは消え・・・結局ほとんど何も考えてない時間です。なんでしょう、そこの域に到達するにはもっと走ることが苦しいことではなく、歩くことと同じような状態にまで走り込み、習慣化する必要があるってことですかね?

  • それは、きっと潜在意識にいろいろと埋め込まれているので、大丈夫ですよ。必要なときに必要なタイミングできっと思い出しますから!
    また、どこかのレースでご一緒しましょう。

  • 服部さんこんばんは!
    池本さんの記事、興味深く拝見しました。すごい方ですね!
    全然関係ないのですが、今日みつけた「ほぼ日刊イトイ新聞」の「いいまつがい」
    http://www.1101.com/iimatugai/2011-06-28.html
    誤メールのとことで、

    同僚に送る社内メールを読み返していたら
    「服部社長が
     おっしゃりたいことはわかりますが」
    と入力したつもりが
    「はったり社長が
     おっしゃりたいことはわかりますが」
    になっていた。私の指は正直者だ。
    (ちゃんと直しました)

    と、いう投稿を発見。
    面白かったので、つい言いたくなってしましました。
    こういう「面白い」が口コミになって広まっていくんですよね。糸井重里さんの着眼点は、ほんとすごいな、と思います。

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