ベンチャー期のリクルートを支えた5つの要素


今日は朝から顧問を務めている会社の
代表と久しぶりにじっくり時間をかけて
MTGを実施した。

大きなビジョンが見えてきている中で
現実との乖離を今後どのように埋めていくか
会社の成長期には必ず出てくる課題に対して
今後取り組んでいくことになる。

自分が以前行っていたベンチャー企業でも
似たような状況が発生し、会社全体としての
ステージを上げるために様々な手を打ってみた。

なかなか現実を動かすのは難しいが
とにかく実践を繰り返す中で、
少しずつでも前に進めていくしかない。

そんな折、ふと頭にリクルート社が黎明期に
掲げていた要素のことを思い出した。

<ベンチャー期のリクルートを支えた5つの要素>

1.採用に命を懸ける
 1)地方、貧乏、野望のある高卒を積極的に採用
 2)アルバイトの能力も社員と同レベルを求める
 3)優秀な女性を積極的に取る

2.採用した人が伸びる環境を作る
 1)情報共有の徹底
   社内報 月刊かもめで社長の考えを徹底に説明
   辞めた社員にも配るので2万部発行
 2)日変わりのヒーローを作り表彰
 3)やることを分かりやすい言葉で、シンプルに目標設定
 4)激しい競争と楽しいムード演出

3.社員に利益配分
 1)税引き後利益の40%を社員賞与に
 2)社員持株会が40%の株を持つ
   筆頭株主の江副さんは30%

4.10年に一度の事業構造の変革
  数年は、翻弄されて苦労してもやり遂げる

5.Keep Youngのための仕組み作り
 1)30歳で半分が辞めるボーナス制度
 2)38歳で90%が辞めるフレックス定年制度

今見てもなかなか本質をついている要素のような気がする。
これから数年間はとくに1番の採用がカギを握る。
教育や研修、社内制度も大切だが、すべては採用。
この採用戦略をちゃんとできる人材がこれから
社会でも社内でも重宝されることだろう。

今日はここまで。

saiyo


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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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