[28-29日目]インド最終


28-29日目。

約3週間のインド滞在も
今日で終わり。

オールドデリーからニューデリー駅に
かけての様々なマーケットを
ジョギングもかねて散策してみる。

途中でカレーの有名店に立ち寄って
カレーの朝食セットを味わう。
バターチキンカレー、日本の味に近く
とてもおいしい。

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相変わらず
怪しげなインド人から
次々に声がかかる。

最初の頃は煩わしかったが
今ではちょっと話に付き合ってみたり
ラッシーやチャイを飲みながら
本音を聞いてみたりすることが
できるまでになった。

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日本人からすれば
だまそうとしているように見えるが
彼らの感覚では
ほとんどがビジネスの範疇。

外国人はお金を持っていて
彼らが何を欲しがっていて
その価値に見合うものを提案して
合意形成ができれば
その金額で販売する。

インドの市場価格からすれば
割高であったとしても
それは購入者がその相場を
知らずに買っただけのことで
それでぼったくられたと怒るのは
少々お門違いではないかと感じた。

中には騙すことを前提に
近寄ってくる族もいるが
そういう奴は目を見れば
だいたい分かる。

無防備になんでも信じるのも
どうかと思うが、
全く相手にせずに
通り過ぎるのももったいない。

せっかく異文化に触れているのだから
味わいつつ楽しんだ方が得だと思う。

約1カ月の旅を通して
今回の世界ツアーのテーマが
だいぶ見えてきた。

心と頭と身体の統合。

心の象徴として出てきているのが宗教。
人がどれだけ宗教に対して畏怖し依存
しているのかを見せつけられている
気がする。

頭の象徴として出てきているのが
ビジネス=商売=マーケット
台湾でもカンボジアでもタイでもインドでも
結局一番ワクワクさせられたのが
それぞれの土地でたくましく生きている
商人の姿。

値札が付いていることになれ、
インタネットでなんでも購入できる時代に
慣れてしまっている自分を
改めて発見できたことは大きい。

欲しい人と、提供できる人が
様々なものやサービスを交換するという
ビジネス=商売の基本を肌で感じた。
前提ありきではなく、なんでもまず
始めているその姿にたくさんのことを
学ばされた気がする。

身体についてはリシュケシュで
ここまでやるかというくらい
M気を発揮して、調整してみた。
食事を極限まで減らし、
毎日30㎞近い距離を走り、
ヨガと瞑想で体感覚を研ぎ澄ます。

3日後にはモンブランのウルトラトレイルに
参戦することになるが、
全く環境が異なる中で
どういう自分と対面できるか
今から楽しみにでしょうがない。

旅の前半戦が終わり、
これから後半戦。
心と頭と身体を研ぎ澄ませて
一瞬一瞬を味わい尽くそう。

デリー最終日、
バザールへ沈みゆく
夕陽を見ながら
そんなことをふと思った。

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この記事を書いた人

静岡県出身。東北大学工学部応用物理学科卒。
1993年アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。大手会計システムの設計・開発・データ移行に携わる。同社戦略グループへ配属後、医療法人システム導入PJT、大手石油会社業務改革に従事。同社を退社後、個人で複数の中小企業を相手に経営診断、営業支援を実施した後、1998年(株)ベルハート入社。発信型テレマーケティングメソッドの開発・導入指導をしつつ、1999年Bell Heart Inex Le Corp.代表として台湾へ赴任。同事業黒字化の後、代表退任し帰国。

2000年(株)ラストリゾート入社。国内拠点、海外拠点の拡大に従事。同年、同社取締役。2002年、同社取締役事業本部長就任。2006年代表取締役に就任。2009年同社代表退任後、数々の新規事業、新会社設立に参画。コンサルティングや経営参画しつつ、多くのプロジェクトに足を突っ込む根っからのお節介。
生涯調達資金額が70億円を超える資金調達のスペシャリスト。

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